【JTA】戦う消防士・八幡直明が王座返り咲き、女子は前根奏子が連覇達成
日本テコンドー協会
「第29回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会」
2018年11月24日(土)東京・後楽園ホール
▼A級男子組手無差別級決勝
〇八幡直明(30=東京中野テコンドークラブ)
延長戦 判定3-0 ※三者とも10-9
●倉田剛志(39=千葉柏テコンドークラブ)
※本戦の判定は10-9(八幡)、10-10、10-10
フルコンタクト・テコンドーは頭部・胴体への蹴りと胴体への突きを直接当てることが認められ、アゴと額のみ蹴り技を生かすため牽制の突きを当てることも許されている(強打は禁止)。
KO、またはダウンがなく判定となった場合は蹴美ポイント(蹴りの美しさを評価するポイントと、威力を評価するポイント)という独特な採点で勝敗が決まるのが特徴だ。全日本選手権大会では組手と型の両競技が行われる。
レベルが高いと認められた選手のみで全日本王座が争われるA級トーナメント。9名で争われた男子の部で決勝に進出したのは、2016年の全日本王者で昨年3位の八幡と2013年全日本王者で2015~2017年準優勝の倉田だった。
八幡は身長179cm・体重80kg、倉田は身長186cm・体重88kgと両者とも出場選手の中では大柄の部類。試合はそんな大柄の2人とは思えないほどの大技の応酬となった。後ろ横蹴りの相打ちから始まり、回転して飛び上がっての蹴り、倉田のカカト落としに合わせた八幡の後ろ横蹴りなどの大技が飛び交う。また、両者とも胴体と額への突きを上手く使う。
本戦はジャッジ1名が八幡を指示したが2名がドローで延長戦へ。ここでも回転技と飛び技による大技の応酬が繰り広げられ、両者のカカト落とし、後ろ横蹴り、飛び回し蹴りなど派手な技が飛び交う。終盤に八幡の後ろ回し蹴りがクリーンヒットし、2度目の判定で八幡に凱歌が上がった。
八幡は東京消防庁に勤務する現役消防士で、元々は神奈川大学体育会テコンドー部の主将を務めた男。仕事の関係で一時期テコンドーから離れていたため茶帯からやり直し、再審査を経て黒帯に復帰。2016年の初優勝に続き、2度目の栄冠を手にした。
「自分のやりたい組手が出来ませんでした。勝つのは難しいですね。特に準決勝では考えすぎてしまいました。決勝では少しだけ自分の組手が出来たので、スタミナが持ちました」と大会を振り返る八幡。決勝の勝敗を分けたのは、延長戦でクリーンヒットさせた後ろ回し蹴りだと思うと言い、「昨年負けてしまったことで今年はやりたい組手をやる、自分が楽しみながらやる組手を心がけたのがよかったのだと思います」と話した。
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