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【JTAテコンドー】女子は15歳・橋本佳和が初制覇、出鼻の豪快ハイキックはゲーオ戦法!

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2023/11/19(日)UP

次々と豪快ハイキックを出す15歳・橋本佳和が優勝した

 11月18日(土)、神奈川・横浜武道館で フルコンタクト制のJTA日本テコンドー協会主催『第26回関東跆拳道選手権大会』が開催され、組手一部女子無差別級では15歳の女子中学生、橋本佳和(かな/長崎佐世保TC)が多彩な蹴り技を見せ、元全日本B級女王の福島良菜(らな/福岡筑紫野TC)との接戦を制し新女王の座についた。

▼組手 一部 女子 無差別級決勝
〇橋本佳和(15=長崎佐世保テコンドークラブ)
判定2-0
●福島良菜(21=福岡筑紫野テコンドークラブ)

橋本のゲーオ戦法、出鼻のハイキック!(準決勝)

 この直接打撃制のフルコンタクト・テコンドーは、頭部・胴体への蹴り、突きは顔面の場合KO狙いの強打は禁止だが、蹴り技を生かすためにアゴと額のみ牽制の突きを当てることも許されている。ボディへの強打は有効だ。

 定められた箇所への上段・中段蹴りと中段突きに関しては、相手のダメージにより「一本勝ち(相手が3秒以上ダウンした場合など)」「技有り勝ち(相手が3秒未満の間ダウンした場合など。技有り2本で合わせ一本勝ち)」、さらに蹴り技の美しさを評価する「蹴美ポイント」という勝敗基準もあり、見る側には迫力満点だが、やる側には過酷なワンデートーナメントとなる。

決勝:橋本の後ろ蹴りと福島のハイキック、蹴りの応酬に

 今回、女子最上位のカテゴリーである「組手一部女子無差別級」には福島良菜と橋本佳和が決勝に進んだ。
 熊本大学工学部4年の福島は学業のかたわら稽古にも真摯に取り組むJTA女子のエース。全日本では17年、B級女子組手無差別級で優勝、18年はA級で準優勝。昨年は型に力を入れA級型で優勝している。

 試合では福島が準決勝、松尾和奏(横浜ヨゼフTC)を回転を駆使した多彩な蹴り技で圧倒し、決勝にコマを進めた。

決勝:橋本のハイキック、蹴りがヒット!

 対する橋本佳和は165cmの長身を生かしたダイナミックな蹴り技を武器とする15歳。矢島萌乃(横浜市大TC)との初戦、中川桜子(同)との準決勝とも豪快な蹴りが冴えわたった。特に印象深かったのが試合開始直後の強烈なハイキック。それはK-1で一時代を築いたゲーオ・フェアテックスを思い起こさせた。試合後の橋本に聞くと、やはり「開始直後、相手が油断している瞬間を狙ってのハイキックはゲーオ選手を意識していました」と語る。

 迎えた決勝戦。両者は8月の九州大会でも決勝で対戦し、この時は試合巧者の福島が勝利している。敗れた橋本は絶対的エースである福島を超えるべく戦略を練り上げてきたという。「私のほうが身長が高いので(福島と12cm差)、福島選手に詰めてこられると脚が上げられず蹴りが出せない状態になる。だから、あえて距離を取って遠い間合いから攻撃を出そうと思いました」

優勝した15歳・橋本佳和(左)と福島良菜

 そこで、ここまでの〝ゲーオ戦法〟は封印。じっくり相手を見ながら距離を取り、相手が飛び込んできたところを上段回し蹴りで迎撃するなど、カウンターや離れ際の上段蹴りを、ここぞの場面でクリーンヒットさせた。また、単発で終わらせず連打を狙う姿勢もプラスに働き、積極的に前に詰める福島との好勝負を判定2-0で制してこのカテゴリーで初優勝を果たした。15歳の新女王は「今は165cmですが、まだ伸びているみたいです」。身長も実力も伸び盛りの橋本と、エース返り咲きを狙う福島。今後の新たなライバル対決にも注目したい。

▶︎次ページは【フォト】15歳・橋本の豪快な蹴り!ヘッドギアを取った2人の表情

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