【ボクシング】井岡一翔、タフな”リトル・パッキャオ”福永を下しV4成功、アンカハスとの「統一戦目指す」＝試合結果

2021/12/31（金）UP
（最終更新：2022/01/01 12:43）

　12月31日（金）東京・大田区総合体育館にて『WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ』が行われ、王者・井岡一翔（32=志成）がWBO世界同級６位・福永亮次（35=角海老宝石／挑戦者 ）に3-0判定勝利し、４度目の防衛に成功した。後半ラウンドにはロープに詰められるピンチもあったが、しのぎ、接戦を制した。

▶︎【フォト】井岡が被弾しピンチ、後半ラウンドで福永にコーナーに詰められる

　王者・井岡は今年で10度目の大晦日戦。IBFの絶対王者アンカハスと統一戦の予定だったが、政府が新規外国人入国拒否の水際対策により中止に。日本人世界ランカーと防衛戦を行うことになった。

　福永は日本＆WBOアジアパシフィック＆東洋太平洋同級王座と３冠を保持していた強豪。戦績は15勝（14KO）4敗と、勝ちのほとんどがKO勝ち。KO率は約73%を誇り、風貌がマニー・パッキャオに似ていることから、”和製パッキャオ”、”リトル・パッキャオ”とも呼ばれる。

　試合は1Rから”リトルパッキャオ”福永が、ワンツー主体でアグレッシブに攻める。井岡はジャブで様子を伺いながら時折左ボディや右ストレートのカウンターを入れるが、福永の動きをじっくり見て分析している様子だ。

　３Rから井岡が圧力をかけ、手数を上げはじめる。福永の右に被せるような左フックや右を福永にヒットさせる井岡。４Rは井岡が勢い付きヒットを重ね勝負に出るが福永は耐える。
　７Rには井岡の右ストレートが入ると、福永が一瞬止まる。続けて左ボディから右ロングフックを連続ヒットさせる井岡。福永は鼻血を出す。

　８Rも左ボディと右ストレートを入れる井岡。福永はダッキングするも、戻した顔面にワンツースリーともらってしまう。しかし福永も左ボディをクリーンヒットさせ、井岡の動きが一瞬止まる。

　９R、ポイントを取られているだろう福永が攻勢を強める。福永の左ストレートが入るも、即座に井岡が右を返す。しかし福永の左がまたも当たり、井岡がロープに飛ばされる。
　１１Rにも、勢いづいた福永がまたも左ストレートを当てる。しかし井岡もワンツー、左フック、ショートアッパーと回転を早める。

　ファイナルラウンド、福永は井岡の左フックを被弾しながらも、大きく踏み込み遠い距離の上下を放つ。果敢にパンチを放ち続ける福永だが、井岡の固いガードは崩せなかった。

　判定は１１５-１１３、１１６-１１２、１１８-１１０で３者ともに井岡を支持。井岡が４度目の防衛戦に成功した。

　井岡は「今回中止になった統一戦というのは、ずっと望んでいるもの。この試合無事に勝てたので、アンカハス選手と統一戦出来るよう進めてもらう。更なる目標を目指して頑張るので、応援お願いします」と統一戦に向け意気込んだ。

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