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【ボクシング】ドネア戴冠ならず「今後のことは家族と相談する」若いサンティアゴがスピードで圧倒し新王者に

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2023/07/30(日)UP

ドネア(右)は戴冠ならなかった @ShowtimeBoxing

 7月29日(日本時間30日)に米国ラスベガスで開催されたプロボクシング『WBC世界バンタム級王座決定戦』では、アレクサンドロ・サンティアゴ(27=メキシコ・/同級4位)が、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(40=フィリピン)を判定3-0(115-113,116-112×2)で破り新王者に。ドネアは井上尚弥に奪われた王座の奪還はならなかった。

 ドネアは昨年6月に井上尚弥に負け、WBCバンタム級のベルトを奪われたが、今年1月に井上がバンタム級4団体のベルトを返上。ドネアは再び失ったWBCのベルトを取りに行くはずだった。

 対するサンティアゴは現在3連勝中、小兵ながらタフで粘り強いファイトスタイル。キャリア初の王座戦に挑戦する。

 身長はドネアが170cm、サンティアゴが159cmと身長差がある。

3Rにはドネア得意の左フックがクリーンヒットしたが… @ShowtimeBoxing

 序盤はドネアが精度の高いジャブを繰り出し、プレッシャーをかけてゆく。サンティアゴは回りながら、時折鋭く踏み込み、右クロスを狙う作戦か。

 2R、ドネアは得意の左フックを合わそうと狙い始め、3Rについにヒット!サンティアゴが一瞬腰を落としかける。さらに、サンティアゴは右目周辺をカット。

 しかしその後は、サンティアゴの手数は止まず。前にも出て、逆転の様相だ。
 5Rからドネアの失速が見え、ジャブ、左ボディも単発に。狙っているのか。

サンディアゴの左をモロにもらうドネア @ShowtimeBoxing

 その後も、若いサンティアゴの動きは止まらない。8Rにはサンティアゴがガンガン前へ詰め、ジャブから左アッパー。ドネアはサンティアゴの回転についていけていない。

 ピンチ気味のドネア、9Rには再び前へ出て、右をヒットさせるも、ゴング前にはサンティアゴがグイグイ前に出て、左右を次々と当てる。ドネアはサンティアゴのジャブに反応できていない。

 11Rにはサンティアゴの飛び込むようなワンツーでドネアのヒザが一瞬落ちかける。

サンティアゴが新王者に @ShowtimrBoxing

 最終12Rも、サンティアゴの足は止まらず左を入れる。ドネアは足元に力が入らないようで、最後までジャブを出すも、サンティアゴはステップで避け、パンチをまとめる。

 判定は3-0でサンティアゴが勝利し新王者に。サンティアゴは男泣き、ドネアはサンティアゴの肩を叩き、抱きしめた。

 ドネアはマイクで「家族やセコンドと相談して今後のことを決めます。年齢は関係ありません」と進退については明言を避けた。

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