【ムエローク】伊藤紗弥&藤原乃愛のムエタイ女子2トップがKOの競演
尚武会
『ムエローク 2024 HACHIOJI』
2024年5月12日(日)東京・八王子市富士森体育館
▼メインイベント(第9試合) 47kg 2分5R
〇伊藤紗弥(尚武会)
TKO 2R
●ペチャサグジャン(タイ)
伊藤は“天才ムエタイ少女”として名を馳せ、僅か13歳でWPMF女子世界ピン級暫定王座を獲得。その後はWPMF、WMC、WBCムエタイ、IPCC、IMSAと世界5冠を達成した。前戦となった4月のRWS JAPANでは初代K-1 WORLD GP女子アトム級王者パヤーフォン・バンチャメイクに完勝し、勢いに乗る。
今回対戦するペチャサグジャンはイサーンアトム級王者で33戦22勝の戦績を誇る17才。
1R、ペチャサグジャンの右ミドルに対し、伊藤も右ミドルをテンポよく当て、ロー連打。伊藤はほぼ蹴りのみでペースを握る。
2R、右ミドル連打で場内をどよめかせた伊藤は左ボディロー連打も当ててペチャサグジャンを追い込む。伊藤が鋭い左のテンカオを突き刺すと、ペチャサグジャンは悶絶しレフェリーがストップ。
TKO勝ちした伊藤は「ムエロークは1年に1回開催してますが、3年ぶりの出場になり、久々の地元の試合で嬉しく思います。ラジャダムナンスタジアムのベルトを最終目標にしていて、7月に開催されるRWS JAPANに出場するのでそちらも応援にきてください。もっと強くなるのでムエタイ女子に注目してください」とアピールした。
▼第11試合 47kg 2分5R
〇藤原乃愛(尚武会)
TKO 4R
●ペッイサーン・シッシャンウー(タイ)
藤原は鋭いミドルキックを武器とし、アマチュアで50戦以上を経験後、21年5月にプロデビュー。昨年5月にミネルヴァ ピン級王者・Ayakaに挑戦すると、フルマークの判定勝利、高校3年生にして王座戴冠を果たした。
23年3月のミネルヴァタイトルマッチで初敗北を喫し、5月のムエロークでもモンクットペットに判定負けを喫し2連敗したが、3月のルンピニースタジアムでのフェアテックスファイトでペッチョンプー・ルーンピチットチャイムエタイジムに判定勝ちし現在3連勝中。
今回対戦するペッイサーンはフェアテックスファイトで活躍するアユタヤの選手でサウスポー、打ち合うタイプだという。
1R、左ミドルのペッイサーンに、プレスをかける藤原はすぐに右ミドルを蹴り返して蹴り数で上回る。
2R、ヒジを見せる藤原はさらにプレスを強め、お互いにミドルを繰り出して接戦。
3R、蹴り、パンチの手数で上回る藤原は組んでのヒザ蹴りを連発すると、ペッイサーンはダウン。
4R、ラッシュを仕掛ける藤原の前に、戦意喪失かペッイサーンは座り込んでしまいダウンカウントが入る。再開すると、藤原が再びラッシュを仕掛けたところでペッイサーンは座り込みレフェリーストップ。藤原のTKO勝ちとなった。
▶︎次ページはクン・ナムイサンvsパルコ・レンジャージムほか
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