ヘビー級”大器”デュボアが衝撃TKOで覚醒、相手は血まみれで戦意喪失状態に
1日(日本時間2日)サウジアラビア・リヤドで行われた5vs5マッチでは[IBF世界暫定ヘビー級タイトルマッチ]が行われ、元WBA世界ヘビー級王者ダニエル・デュボア(26=英国)が、IBF同級1位のフィリップ・フルゴビッチ(31=クロアチア)に8R TKO勝利。見事王座に返り咲いた。
デュボアが強烈パンチで6Rにフルゴビッチを大流血させると、フルゴビッチは戦意を喪失した様相でパンチを貰い続け、8R開始時にレフリーが出血を理由にストップした。
ネットではデュボアの復活・覚醒を喜ぶ声が高い。
【フォト・動画】”覚醒”デュボアが無敗の1位をボコボコに!相手は流血し無気力ファイト…
デュボアはヘビー級のプロスペクトとして連勝を重ねるも、試合途中に心が折れたような精神的な脆さが指摘されていた。
昨年8月、オレクサンドル・ウシクにKO負けし、12月に再起した。
今回はリオ五輪銅で無敗のフルゴビッチと対決。アマ時代のスパーリングでデュボアはフルゴビッチに”ボコボコ”にされていたと言う。精神的な弱さからも、今回デュボアはアンダードッグと見られていた。
試合でデュボアは、フルゴビッチの強烈な右を次々と食らうも、自身も右を返し続ける。デュボアは人が変わったように被弾しても前進し、パンチを打ち続けた。
6Rにはがフルゴビッチがデュボアのパンチで大流血。フルゴビッチは7R、戦意喪失にも見える消極的ファイトで、打たれてはクリンチし、ロープに押し込められるがままだ。
なんとか8Rが開始されたが、打たれて大流血するフルゴビッチを見てレフリーがドクターチェックに。直後、試合がストップされた。
デュボアは序盤のフルゴビッチの右強打を受け「あれで目が覚めたんだ。それからは『もう待てないぜ』って感じだった」と闘争本能が呼び起されたと振り返る。
識者たちからも「彼は重大な欠陥を抱えた有望選手から、堅実で危険な挑戦者になった。いつから彼は世界クラスの強さと根性を手に入れたのだろう」「2度の敗北以来、彼は自分探しの旅に出ていたが、今夜、本当のそして”完全な”ダニエル・デュボアが現れた」とデュボアの覚醒を称える声が並んだ。
デュボアは次戦、自国イギリスで9月、元3団体統一王者アンソニー・ジョシュアと対戦の機運が高まっている。ジョシュアはタイトルを懸けるなら受諾する可能性があると語った。
デュボアもまた「それが次のステップだ、皆見ていろ」と意気込んでいる。”覚醒”デュボアがジョシュア超えも果たし、ウシクとの再戦に漕ぎつけるか。
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