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「あのパンチはローブローではなくKOだ」判定に不服、ウシクに負けたデュボアが再戦希望

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2023/08/30(水)UP

デュボアはウシクをボディ攻め、練習を積んだ一発だったと言う(Getty Images)

 8月26日(日本時間27日)、ポーランドで開催された、WBAスーパー、WBO、IBF世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がWBAレギュラー王者ダニエル・デュボア(英)を9R、48秒でKO勝ち王座防衛に成功した。
 しかし、5Rのローブロー問題は世界で議論されている。デュボアのボディブローで悶絶し立てないウシク、スローで見るとウシクの右フックに対するカウンターの右ボディ、見事に決まったかに見えるが、レフェリーはへそのベルトラインの下、ローブローと判定。
 デュボアは後日、ローブローではなくKOだと主張「自分が世界チャンピオンであるべき、再戦を望む」と海外メディアBBCスポーツに語った。

【フォト&動画】世界が議論、問題のローブローの位置、ウシクが倒れてしまう

 ローブローとみなさたウシクにはリカバリーのための約4分間が与えられた。その後、ウシクは9ラウンドでKO勝ちを収めたが、デュボアは「この間違いは正す必要がある」と語った。

 この試合はポーランドのヴロツワフで行われたが、4万人の観衆の3分の1はウクライナから来たか、ロシアのウクライナ侵攻のためにポーランドや近隣諸国に住む難民だったため、ウシクにとっては事実上ホームファイトだったという。

 デュボアは「あれがイギリスだったら、全然違った」「僕は今、世界チャンピオンであるべきなんだ。それは正義ではない。彼らはただ、あそこでズルをしたんだ。私は再戦を望んでいる、正義のために」と語る。

 さらにあの一発のボディブローは練習を重ねてきたものだと語る。
「あの一発のために何週間もジムで練習してきたんだ。あれでKOとなるべきだった。悔しいよ。ローブローではなかった。彼の腹に完璧にヒットした。いい一発を打てばわかるんだ。彼が倒れたとき、”よし、10カウントだ”と思った。彼が時間内に立ち上がれないことはわかっていた。彼は腹を押さえていた。彼は動けなかった」と主張する。

 しかし、カウントされず、ローブロー判定となった瞬間、何かがおかしいと思ったと言う。その後、ボディを攻めたが倒しきれず9RでKO負けとなったが「その後、私の気持ちが引いてしまい、勢いを失ってしまった」という。

 ではデュボア母国の英国のボクシング関係者はどうか。マッチルームボクシングのプロモーターであるエディ・ハーンは29日(日本時間30日)マッチルームのYouTubeにて「拳全体はおへその下にあった。ローブローだった」と判定は正しかったと主張。

 デュボワのプロモーターであるフランク・ウォーレンは、WBAに対し、ノーコンテストに変更するか、即刻再戦を命じるよう働きかけるつもりであるという。

 デュボアのボディブローがローブローか否かについては、数え切れないほどの意見が交わされているがこの判定が覆ることはあるのか。

 なお、勝利したウシクは、2024年初頭に行われるWBC王者タイソン・フューリーとの統一戦での対戦を希望している。 

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