【コラム】“爆腕”大月晴明が見た那須川天心の初防衛戦
有明コロシアムで村田諒太が微妙な判定で世界王座獲得を逃した夜――“格闘技の聖地”後楽園ホールでは、18歳の那須川天心がISKA世界王座初防衛に成功した。それも1R、一撃KOで。那須川に挑戦したシェーハンのセコンドを務め、試合を間近で見ていた“爆腕”大月晴明に話を聞いた。(文:稲垣 收)
2015年8月、各キック団体の王者クラスが集った『BLADE FC JAPAN CUP』の -55kgトーナメントで16歳にして王者となり、その後も勝ち続け“神童”の名をほしいままにしている那須川天心。
その那須川が、昨年3月獲得したISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座を、この5月20日に初防衛した。ボディへの左ストレート一撃で挑戦者を吹っ飛ばし、1RでKO勝ちして見せたのだ。
相手は“アベンジャー” ライアン・シェーハン。アイルランド出身でWKAムエタイ世界バンタム級王者である。昨年4月に初来日し、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗と対戦し、得意のヒジ打ちで切り裂いて苦しめ、引き分けた強豪だ。同年10月には母国アイルランドでのWKAムエタイ王座決定戦で新日本キック王者HIROYUKIと戦い、判定勝利して同王座を獲得している。
そのシェーハンを、那須川はボディへの左ストレート一発で吹っ飛ばし、わずか1分12秒でKOして防衛した。
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この試合でシェーハンのセコンドを務めた大月晴明に話を聞いた。
大月はかつて全日本キックで“野良犬”小林聡や、K-1でも活躍した“モンゴリアン・タイフーン”花戸忍(白鳥忍、”SHINOBU” ツグト・アマラとも)らをKOして全日本ライト級王者となり、元WPKC世界ムエタイライト級王座も獲得した伝説の“爆腕”ファイターだ。2010年にいったん引退したが、3年後の2013年、40歳を目前にして復帰し、再び爆腕ぶりを発揮してKrush -60kg王者になった。
那須川とは2015年10月にアマチュア大会『JAPAN CUP 2015』でエキシビションマッチをしたことがあり、両者そろって昨年12月の『KNOCK OUT』旗揚げ大会に出場、それぞれ、タイの元王者と現王者を1RでKOしている。
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