【吉鷹弘の打撃研究室】連載第45回「イ・ソンヒョンはまさに打撃モンスター」の巻
打撃のスペシャリストである筆者が、最近の試合を題材に打撃技術を分析していく連載コラム。今回は1月6日に行われた『RISE 91/M-1MC ~INFINITY.II~』で、裕樹にTKO勝ちしてRISEライト級王者となった“コリアン・モンスター”イ・ソンヒョンの強さを分析する。21歳にして44勝(16KO)5敗1分の戦績を持ち、日本国内で5連勝。筆者も驚かされたソンヒョンの脅威とは!?
▼第15試合 RISEライト級(-63.0kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
○イ・ソンヒョン(韓国/仁川ムビジム/挑戦者)
TKO 4R1分58秒 ※レフェリーストップ
●裕樹(ANCHOR GYM/王者)
※試合レポートはこちら
■最もナックルにウェイトが乗る打ち方が出来る
RISEで猛威を振るうRISEライト級王者のイ・ソンヒョン。
タイトルを奪取した裕樹戦で見せた、ローキックの得意な相手から逆にローでダウンを奪ったシーンは圧巻だった。イ・ソンヒョンの強さの秘密は何なのだろうか。体の強さ? それともあの長いリーチ? もしくはパンチ力? それともスピードなのか? 過去の試合を振り返り、じっくりと分析してみた。
強さの根源は、ズバリ、あの長いリーチの腕をうまく折り畳んでパンチを打つことで、最もナックルにウェイト(力)が乗る打ち方が出来ることであろう。
イ・ソンヒョンは長いリーチを活かしてアウトボクシングをするのではなく、両腕を顔の前でガッチリと固めた覗き見ガードを用いて、自ら前へ前へと出て間合いを詰めてくる。“打ち合っても負けない”という精神的な裏付けがあるためか、間合いを強引に素早く詰めてくるのだ。
そして間合いを詰めるや、相手が手を出すワンテンポ前にショートの左右フック、アッパーをうまく腕を畳みながら繰り出してくる。相手がガードを固めてブロッキングしてようとお構いなしに、その上から叩き込む。そこから相手のガードの隙を見つけて、強烈な左レバーブローを放つ。もしくは相手のガードがワイドオープンになっているのなら、右アッパーに変えてくるのである。
・・・
※この記事は会員専用です。会員登録すると続きが読めます。
===================================
吉鷹弘の「打撃」研究室 第45回 内容 |
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!