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【ONE】ミドル級王者がヘビー級の11秒KO男と無差別級マッチで激突

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2017/10/04(水)UP

ONEミドル級王者エヌ・サン(左)が、ヘビー級の強打者ンガラニ(右)に挑む

 11月3日(金・現地時間)ミャンマー・ヤンゴンのトゥウンア・ナショナルインドアスタジアムで開催される『ONE:HERO’S DREAM』の対戦カード第1弾が発表された。

 メインイベントで、ONEミドル級王者アウン・ラ・エヌ・サン(32=ミャンマー)が、2階級上になるヘビー級の強打者アラン・ンガラニ(42=カメルーン)を相手に、5分5Rの無差別級マッチに臨む。タイトルマッチ以外の試合が5分5Rで行われるのは、団体史上初となる。

母国ミャンマーの観衆を前に、初戴冠を果たしたエヌ・サンは号泣した

 エヌ・サンはミャンマー少数民族のカチン族に生まれ、大学進学を機にアメリカへと渡り格闘技を始めたという経歴を持つファイター。2005年にMMAプロデビューし、KOTC(King of the Cage)やROC(Ring of Combat)をはじめ、さまざまな団体で試合を経験してきた。

 その後、2014年1月からONEに参戦し、デビューから4連勝。今年1月にはタイトル初挑戦を迎えたが、当時のミドル級王者ヴィタリー・ビグダッシュに判定負けした。しかし、7月に母国ミャンマーでダイレクトリターンマッチを迎えると、ホームの大声援を後押しにビグダッシュから判定勝ち。涙の初戴冠を果たし、メジャーMMA団体でベルトを巻いた初のミャンマー人として、地元メディアにも取り上げられることとなった。

ンガラニは9月のインドネシア大会で、関根“シュレック”秀樹を11秒でKOした

 対するンガラニは筋骨隆々の肉体から繰り出す強打を武器とするヘビー級ファイター。バックボーンのキックボクシングでは、マイケル・マクドナルドやカーター・ウィリアムスといったK-1出身ファイターたちから勝利を上げ、25勝(23KO)7敗1分1無効試合の戦績を収めてきた。

 MMAプロデビューは2013年9月のONEで、試合開始31秒、鮮やかな後ろ回し蹴り一発で相手をマットに沈め、現在までの継続参戦に繋がるインパクトを残した。さらに今年9月のインドネシア大会では、柔術世界王者の関根“シュレック”秀樹をわずか11秒で一撃KOしている。

 ONEの体重規定では、ミドル級が84.0kg以上から93.0kg以下、ヘビー級は102.2kg以上から120.2kg以下。果たして、エヌ・サンはこの体重差を跳ね返し、再び母国の観衆に勝利を届けることができるか。

PHOTOS(C)ONE Championship

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