【ボクシング】辰吉の減量スーツ羽織り自信、京口が大みそかKO宣言
12月31日(日)に東京の大田区総合体育館で行われるトリプル世界戦の一つであるIBF世界ミニマム級タイトルマッチ。
王者・京口紘人(24=ワタナベ)は挑戦者で同級3位のカルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)との初防衛戦に向け、27日、品川区の所属ジムで公開練習を行った。
現状について京口は「80%くらいは仕上がっている。あと4日、気を抜いて風邪を引かないように100%のコンディションにしたい」とコメント。 「気を抜きさえしなければ勝てる」という自信がにじみ出るような口調だった。
海外の某オンラインカジノによるオッズでも、12対1と京口の有利は顕著だが、相手のブイトラゴは、ニカラグアで「軽量級最強ローマン・ゴンサレスの後継者」と期待された逸材。往年の名選手、故アレクシス・アルゲリョ最後の教え子でもあり、KO率が5割を超えていることを考えれば、あなどれる選手ではない。
練習が始まると京口は背中に“Joe”とプリントされた減量スーツを羽織った。少年時代からその背中を追って身近で練習した日本プロボクシング史上最大のカリスマ、辰吉丈一郎から今回の試合に向けて「愛弟子に」とプレゼントされたものだ。
「僕も丈ちゃん(辰吉)から天下一品の左ボディブローを伝承されたレジェンドの後継者。この点でも引けは取っていません」(京口)
プロ転向時からタッグを組んできた井上孝志トレーナーは、相手をスピードはあるが、突進されるようなラッシュに弱いと見る。
「京口にとって相性がいいってことです。それもあって、特別な対策は数えるほどで今まで通りやった。出てなんぼの世界だから、がんばってたくさんテレビに出られるような試合をしたろうと誓いました」(同トレーナー)
所属ジムの渡辺均会長も、日頃から京口を頼もしそうに眺めてきた。
「内山高志、河野公平、田口良一。これまでウチのジムの男子選手は年齢が高くなってから世界王者になったが、京口は24歳。王座を奪取してからもあふれるエネルギーは過去の選手とはまた違う」(同会長)
公開練習は、パンチングボールを天井から吊るし、それを軸にサークリングするシャドーボクシングや、トレーナーの放ってくるパンチをかいくぐりながら自身のカウンターを打ち込んでいくミット打ちなど、ごく一般的な練習メニューにも細かな工夫を施して行なった。
京口はすでに世界のトップに立ったが、名実ともにこれからの選手なのだ。
「世界王者としての責任感だけでも、トレーニングの質は上がったはず。大きく体調を崩さなければ試合で結果がついてくる。倒します」と京口はKO宣言した。
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