【ボクシング】京口紘人が拳四朗に対抗意識、裏番組の那須川天心を天才と称賛
2017年12月31日(日)東京・大田区総合体育館で行われたトリプル世界戦から一夜明け、その勝者のうち、IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)とWBA・IBF世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)の会見が、東京・五反田のワタナベボクシングジムで行われた。
会見では、向かって左から渡辺均会長、田口、京口の順で座った。定説では「挑戦より難しい」といわれてきた初防衛戦で、ダウン経験なしの曲者カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を8回TKOでしとめた京口と、IBFの対立王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との統一戦で、激しいペース争いを3-0の判定で制した田口。
ともに顔の傷はさほどでもないように見えたが、田口はふと髪をかき分け、「医療用ホッチキスで5針留めたんです」と傷口を見せた。京口は「試合前から少し痛めていた右拳が今はこんな感じです」と、人差し指と中指の付け根が大きく腫れあがった様子を見せた。不幸中の幸いというほどでもないが、双方、今後の選手生活に影響を及ぼすほどではないとのことだ。
田口は試合後、「内山(高志さん=元WBA世界スーパーフェザー級王者)に代わってジムを引っ張れるような選手になりたい」とリーダー意識を口にしたが、試合後に合流した内山本人からも「風格が出てきたな」と褒められたという。
今後については所属先の渡辺均会長が「田口はヘッキー・バドラー(南アフリカ=元WBA世界ミニマム級スーパー王者)の挑戦を2団体統一で4月か5月に受けたい」とコメントした。また、日本記録の13度防衛を田口が意識していることもふまえ、同会長は「返上する可能性はIBF王座のほうが高い」と予測していた。
昨日の試合後、「年末にある5つの世界戦で、井上尚弥さん(大橋=WBO世界スーパーフライ級王者)はともかく、拳四朗(BMB=WBC世界ライトフライ級王者)よりは早く倒したかった」と意外な対抗意識を見せたのは、拳四朗と統一戦の可能性がある田口……でなく、1階級下の京口だった。
拳四朗のTKOは4回だったので、2倍のラウンドを要してしまったが、帰宅後、同じく年末の試合では、那須川天心の試合も録画でチェックしたようだ。「競技が違うのでライバル意識はさすがにないけど、SNSの拡散では天心が一番。パンチ技術の素質としても天才」と、キック界の神童をそう絶賛した京口。
京口の今後については渡辺会長が「近年、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が見せていたような“軽量級最強神話”の再来を築いてほしい」と期待を寄せた。
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