【RIZIN】女子部門に新風を吹き込む最強女王・浜崎朱加「全ての試合で一本を狙う」
5月6日(日)マリンメッセ福岡にて開催される『RIZIN.10』で初参戦を果たす、元INVICTA FC世界アトム級王者・浜崎朱加(36=AACC)が25日(水)都内所属ジムで公開練習を行った。
浜崎は柔道から転向し、日本女子MMA(総合格闘技)のパイオニアである藤井恵の英才教育を受け、2009年10月にプロデビュー。2010年12月にジュエルス初代ライト級王座に就いた。2012年7月からは世界最大の女子MMA団体『INVICTA』を主戦場とし、2015年7月にINVICTA FCアトム級世界王座を奪取。日本人初の快挙を成し遂げた。同王座は2度防衛に成功し、2017年に返上している。戦績は13勝2敗。
公開練習では同門のDEEP JEWELSファイター・アミバとのグラップリング(組み技)スパーリングを披露した浜崎は、常に上のポジションをキープして肩固めやアームロックを次々と極めてみせた。
日本での試合は2014年の大みそか以来。「日本で調整できるので嬉しいです。アメリカでは時差ボケが治らないまま試合をしたこともありますから。内容的にはいつもと変わらない調整をしています。日本で試合をすることで気持ちは全然違いますね。しっかり勝てるように気合いが入っています」と、久しぶりの日本での試合に気合い十分。
出身は山口県だが福岡の東和大学出身のため、「当日は柔道部の先輩や知り合いも見に来てくれるので、いいところを見せたいです」と日本で試合を見せられることでのモチベーションも高い。
対戦相手のアリーシャ・ガルシア(24=アメリカ)はレスリングからMMAに転向し、ジョシュ・バーネットに師事。2016年末に初来日して浅倉カンナから勝利を収めている。
「試合間隔が開いてしまったことは気になります。緊張はすると思いますが、しっかり自分の形に持っていければ問題はありません。ガルシアの映像はまだあまり見てないんです。試合近くになったらちょっとだけ見ます。私は自分のやりたいことを、どんな相手でもやっていくタイプなので。イメージ的にはレスラー出身でアグレッシブ。タックルも上手いので隙をついて(自分がテイクダウンを)とりたいですね」
ガルシアの師匠ジョシュはAACCと以前から交流があり、浜崎の師匠である藤井と阿部裕幸AACC代表とは友人関係。そのため「私がINVICTAで試合をした時も控室に来てアドバイスをしてくれましたし、AACCとも交流が深いので複雑な気持ちもあります」というが、「でも試合では100%を出します。絶対に一本極めて勝ちたいと思っています」と勝利に徹する。
日本人で唯一人、INVICTAの世界タイトルを手にした浜崎から見た今のRIZIN女子部門は「凄く盛り上がってきている中で私が参戦できるのは大きいですね。レベルも上がってきています。欲を言えば世界からもっと強い人が集まってくれると嬉しいですね。INVICTAも世界中から強豪が集まってきたので、レベルが高かったですから。ただRIZINは若い選手が多くて、伸び率があるから急成長することが多いので油断はできないと思っています」と、若さという可能性を持った選手がいるので侮れないとの評価。
RENA(26=シーザージム)とは練習仲間であり、姉妹のように仲もよく「RIZIN出場が決まってからすぐには言わなかったんですよ。言いづらくて」という状態だったが、「そうしたら阿部さんがぽろっと言ってしまって『あれ?出るんですか』と聞かれたので『出ます』と答えました」という。また、「記者会見でRENA選手でも誰とでもやりますと言ったことに対して『やらないですからね』と笑いながら言っていましたね。その後、接する態度は変わってないですよ(笑)」と、お互いに意識することはまだないようだ。
浜崎は“女版・堀口恭司”を目指すとのことで、階級を超えた戦いも視野に入れている。「希望としては適正体重ですが、ひとつ上の階級でも戦う準備はできています。中井りん選手とやれと言われればやります。RIZINという大きい舞台で上の階級にしか相手がいないなら上でもやります」
師匠の藤井からは「日本人で世界チャンピオンになったのは朱加だけだから、その実力を見せる義務がある。しっかり見せて来なさい」と檄を飛ばされたという。その言葉を受けて浜崎は「世界王者のベルトを持っていたので、その自覚を持って全ての試合で一本を狙っていきたいと思います」との決意を語った。
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