【ボクシング】王者マクドネル、井上尚弥よりも「全てにおいて私の方が優っている」
5月25日(金)東京・大田区総合体育館にて行われるWBA世界バンタム級タイトルマッチ、王者ジェイミー・マクドネル(32=イギリス)vs挑戦者・井上尚弥(25=大橋ジム)の調印式が、23日(水)都内にて行われた。
会見の冒頭ではプロモーターである大橋秀行・大橋ジム会長が「ボクシングが日本に入って来て100年経ちますが、ボクシング発祥の地であるイギリスのチャンピオンが日本のリングで防衛戦を行うのは初めてです。この試合はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)出場への切符を懸けた大きな戦いになると思います」とあいさつ。
WBSSは高額賞金を懸けて8選手がトーナメント戦を行うもので、WBA、WBC、WBO、IBFの各団体王者を含めたランキング15位までの選手が出場できる。昨年9月に開幕した第1回大会ではクルーザー級とスーパーミドル級でトーナメントが行われ、その賞金総額は5000万ドル(約55億円)で優勝書金は1000万ドル(約11億円)。
この試合の勝者が今秋開幕予定のバンタム級トーナメントに進出するということで、井上は「この先にはバンタム級トーナメントだったり、ビッグマッチにつながる試合なので、この試合ははっきりした形で勝利したい」との意気込みを語る。対するマクドネル陣営は「今は井上との試合が2日後に迫っているのでその話には全く興味がない。終わってからその話に全力で向かっていきたい」と、まずは目の前の井上戦に集中していると話した。
井上はバンタム級に階級を上げての第一戦で、マクドネル戦が決まったことには「初戦でタイトルに挑戦出来ると思っていなかったので、驚きと楽しみの両方です」と驚きもあったと言い、KOを狙うかとの質問には「そういう流れが来たら必ずKOを狙っていきたいと思います」と力強いコメント。
それに対してマクドネルは「全てにおいて私の方が優っている部分が多いと思った」と自信満々。なぜ母国で防衛戦を重ねるのではなく、挑戦者の国に出向いて防衛戦を行うことが多いのかとの質問には「それは自分自身がバンタム級で最強だと信じているからだ。強い挑戦者が他所の国にいた時に、こっちに来るのをなぜ待たないといけないのか。私はこれまでも自分からチャンスをつかんできた。今回も同じで、上位の素晴らしく強い選手が日本にいる。その選手と対戦出来るのを待つのではなく、自分から動いた方がいいと思ったんだよ」と理由を語った。
また今回の試合が全米・全英で生中継されることについて聞かれると「ビッグマッチだと思う。たくさんの国で放送されると聞いた。しかし、自分がやるべきことをやるだけだ。それに尽きる。そして勝利をあげるんだ」と、冷静に答えた。
なおグローブは、マクドネルは自ら持参した金色のメキシコ製、井上は日本製のそれぞれ8オンスを使用する。
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