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ベイ・ノアが空手とキックで二冠達成「これからも二刀流でやっていきたい」=2018年4月ベストファイターインタビュー

■ベイ・ノア流キックボクシングを空手に生かす方法

 ロシア勢を4人撃破しての初優勝。かつての銀メダルコレクターが、キックボクシングのチャンピオンベルトに続いての栄冠を手にした。ノアの躍進は間違いなくキックボクシングの経験が生きている。

「僕は全くそんなつもりではなかったのですが、キックがハマったんですかね。たしかに自分の空手に生きています。以前よりはキックの攻撃を空手でも使うようになりました。長く伸ばすジャブは空手ではあまりやらないかもしれませんし、キックの距離感もそうですし、ヒザ蹴りもキックの動きが出たのかもしれません。

 キックの練習でマススパーをする時は、相手の攻撃をもらわないでやろう、上手く合わせてやろうと考えながらやるんです。空手は近い距離の打ち合いや、受け返しをやる時も距離が近くなりがちなのですが、それをキックスタイルでやっているのでタイミングや距離などが空手とは違いますし、自分の距離やタイミングがつかめてきているのかなと思います」

 キックボクシングを始める前と現在とでは、空手での戦い方も全く変わったという。かと言って、完全にキックボクシングの技術だけで強くなったわけでもないという。

「先日、清水賢吾先輩(RISEヘビー級王者)と練習していて話をした時に、ノアは基本が出来ていない、と言われたんです。突きも蹴りも上手くないし、きれいではないから、それが逆に相手はやりづらいのではないかと。他の人とスパーをやるときれいな動きでやりやすいらしいのですが、僕とやると(自分がどういう動きになっているのか分かりませんが)やりづらいと言われました」

初優勝して松井館長とガッチリ握手

 元々の空手の動きにキックボクシングの技術が加わったことで、ノア独特の動きや戦い方が生まれたということか。今大会での試合を本人は次のように振り返る。

「試合慣れしたというか、ペースの掴み方が分かって来たというか。多分、上手く自分のペースに持っていけたのが勝因だと思います。最初は相手にペースを持って行かれないようにキックの距離で戦い、最後は突きとヒザ蹴りのラッシュで自分の攻勢に持って行く、という戦い方ですね。考えていたわけではないのですが、結果的に勝因を分析するとそういう感じだと思います。3分の試合時間の使い方が分かって来たのでしょうか。息上げでもスパーリングでもミットでも、3分でやっていたのでそれがよかったのかなと思いました」

 これで空手とキックの二冠王となったノア。これから先、目指すものは何か。

「まず空手で来年の世界大会出場を目指します。その前に、今年の無差別全日本選手権での入賞が目標。キックでは年内にRISEのベルトを獲ることです。6月の幕張メッセ大会で勝って、RISEのベルトを獲ってどんどん大きい大会に出ていきたい。自分はあくまでも空手家ですが、試合に関しては空手とキックの“二刀流”でやっていきたいと思います」

 そのノアが現在意識している選手は、同じく極真空手出身の那須川天心だ。ノアは「あの人気は凄いですね。僕も那須川選手に負けないようにインパクトのある勝ち方をしたいです」と語った。

●受賞者・ノアが喜びを語る

 今回のベストファイター受賞についてノアは、「全く予想していなかったです。僕が選ばれたと聞いて本当にビックリしました。他の選手が毎月選ばれているのは知っていたのですが、自分がとは全く思っていなかったです。まさか、でしたね」と語った。

 なお今回受賞したノアには、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。

 ノアにサプリメントの利用方法について聞くと、「BCAAとプロテインを飲んでいます。プロテインは筋肉増強とパワーが付くのかなと思って飲んでいます。あといろいろな栄養素が入っているので、身体にいいんだろうと。あまり深くは考えずに飲んでいるのでこれから勉強します」と答えた。

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●編集部オススメ

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