【K-1MAX】魔裟斗、引退発表の記者会見全文「バリバリの打ち合いをして倒しに行く」
「20代はあっという間でした。初めて格闘技を始めたのは15歳で、父親に連れて行かれてヨネクラボクシングジムに行った時のことを、あれが15年も前のこととは思えなくて、2~3年前くらいのことのようによく覚えています。初めてジムに行って、ヨネクラジムの松本トレーナーっていうトレーナーがいて“お前、ちゃんとやれるのか?”と言われて“多分、やれると思います”と言ったら、“やれると思うじゃあ、お前、ダメだ!”と15歳の時に怒られた記憶が、もうあれから15年も経つんだって。本当に2~3年前のことのように感じるのであっという間ですね」
ーー残り2戦が集大成になると思いますが、これまでを振り返って特に印象に残っている試合・相手選手というのは?
「試合はやはり世界チャンピオンになった2試合。クラウス戦とキシェンコとやった試合が一番記憶に残っています。やっぱり一番嬉しかった試合ですから」
ーーファンの間では2004年の大晦日の山本KID選手との試合が印象深いという声もありますが、KID選手はどうでしょう?
「僕の中ではそんなに。やっぱりチャンピオンになった試合ですね」
ーーまだ試合が残っていますけれども、魔裟斗さんにとって格闘技とは自分の人生にとって何だと思いますか?
「本当に格闘技をやったことによっていろいろ学びました。人生は格闘技で凄い学べるんじゃないか、人間の原点なんじゃないかなって思うんですよ。闘うことは。原点は歩くことかもしれないですけれど、昔から人間がやってる闘うことって……なんだろうな。
ビジネスマンをやってる友だちも多いんですけれど、格闘技とビジネスはまるで違うんですけれど何となく分かる部分があるんですよ。ちょっと説明が出来ないんですけれど。僕にとって格闘技は人生そのものなんですけれどね。今までの人生半分が格闘技漬けですから。僕を育ててくれたし、格闘技と出会ったことによって凄く大人になったと思うし。格闘技をやってなかったら俺はどうなっていたんだろうなと思うし、俺にとって格闘技をやって本当によかったなって思います」
ーー先ほど格闘技に出会っていろいろ学んだと仰ってましたけれど、先のことは考えてないと仰ってましたけれど将来的に学んだことを活かしたいとは考えてますか?
「将来的に……終わってみないと分からないですね。今は本当に2試合で最高の試合をしたいなと思っていて。きっと、今までやってきたことは無駄にはならないだろうなという自信はあります」
ーー引退を決意した時は最近だとお答えをされていましたけれど、引退を考え始めたのはいつ頃でしょうか?
「引退を考え始めたのも最近です。本当に今、俺は一番強い自信があるし。僕、リングの上でもの凄いナルシストなんですよ(笑)。だから今年だったら、いま一番強い状態で一番見せられる自信があるので、俺は今のタイミングがいいなと思いました」
ーー一番強いという自分が引退してしまうことに対して、もったいないなという考えは浮かばなかったですか?
「引退してみないとそれは分からないですね。今は本当に考えてないですね」
ーー一番最後の相手に最強の選手を選ぶのはなかなか勇気のいることだと思うんですけれど、それはなぜですか?
「カッコつけマンだから(笑)。最後までカッコよくいきたいという、最後までカッコつけて辞めようという。それはもちろんスゲェ大変なことは分かります。分かっているつもりですよ。勝てるかも分からないですし。でも勝てるように最善の努力はするし。やっぱり俺のことを昔から知っていると思うけれど、俺らしく生きていこうってことです」
ーーこんなことを言ってはアレですが、倒されても構わないと?
「俺は倒しに行きます。バリバリの打ち合いですよ。去年の10月みたいなああいう試合をして、最後に記憶に残る試合をしたいな」
ーー本日は4月1日、エイプリルフールですけれども、大晦日にカッコよく勝った暁に、あの会見はウソだったと言う可能性はありますでしょうか?
「まあ、4月1日ですからそういうのもアリですよね。気が変わった場合、あれはウソです、と言う可能性もあります(笑)」
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