【K-1MAX】魔裟斗、引退発表の記者会見全文「バリバリの打ち合いをして倒しに行く」
4月1日(水)東京・内幸町の帝国ホテルで緊急記者会見が行われ、『K-1 WORLD MAX』2003&2008年世界チャンピオンの魔裟斗(シルバーウルフ)が年内に2試合を行って引退することを発表した。
3月10日に30歳の誕生日を迎えたばかりの魔裟斗はスーツ姿で、K-1イベントプロデューサーの谷川貞治FEG代表と共に会見場に現れ、次のように挨拶。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。今年の7月と12月をもって現役を引退することを決めました。
僕の中で思う引退の仕方は3種類くらいあるかな、と。スポーツ選手の引退の仕方は。ひとつは早い時期に負けてスパッと足を洗う。もうひとつは負けても本当にそのスポーツが好きでずっと続けている人と。そしてもうひとつは本当に一番いい時に一番強い時に、辞める形。
僕は最後の3つ目の一番強い時に、まだもっと見たいと思われながら辞めたいと思って、今年で引退することを決意しました」
続いて谷川代表が挨拶。
「本日は急なご案内にも関わらず、このようにたくさん記者会見にお集まりいただきましてありがとうございます。魔裟斗選手の方から発表があったように、魔裟斗選手に関してまして今年いっぱいで現役生活を引退するということになりました。
去年、K-1 WORLD MAXの世界王座に就きまして、本当に佐藤嘉洋選手との試合、決勝戦のキシェンコ選手との試合、二つともダウンを奪われながら最後の最後まで諦めず逆転して優勝して、という本当に死闘を繰り広げ、見事、世界一に返り咲いた魔裟斗選手なんですが、それから1週間くらい経ってからですかね。
魔裟斗選手と奥さんの矢沢心さんと食事をしまして、今年に入ってからも何度も食事をしたり、一緒に日本でやったWBCのオープン戦を見に行ったりいろいろしたんですけれど、その中では僕の方から明確に今年どうするのかということは、軽くは投げかけましたが答えはもらわずに。
格闘家というのは気持ちを固めるまでに時間がかかる人もいますし、辞めたいなと思ってもまたやりたいなと思う人もいる中で、魔裟斗選手に関しましては僕はあの死闘の後、もうこれ以上の死闘を魔裟斗選手に課すのはプロデューサーとして本当にお願いも出来ない。
その中で魔裟斗選手と最終的に東京マラソンが終わった時に、どうしようと話になった時に“あと2試合で引退”という風に提示されて、じゃあそうしましょうと。僕の方も別に慰留することなく。プロデューサーとしては魔裟斗選手の試合を何試合も組んでいきたいんですけれど、魔裟斗選手が言うように最後は選手の気持ちだと思います。
負けて自分の限界を知って辞めて去っていく人もいれば、格闘技が大好きで40になってもまだまだ現役を続けて頑張ろうとする選手もいる。魔裟斗選手のように強いままで、K-1世界一という目標は達成できましたので辞めていく人もいる。それは魔裟斗選手の意地だと思います。
だから僕は抵抗もしないで受け入れることにしました。本当はもっと大晦日に近付いた頃に発表しようと思っていたんですが、噂とか報道もあったみたいなので、急遽会見をすることになったんですけれども、12月31日、これが魔裟斗選手のラスト。今年の『Dynamite!!』でラストの試合を行います。
それからK-1MAXでのラストの試合は7月。魔裟斗選手が優勝した日本武道館で7月13日に大会がありますが、この2試合をもって引退ということです。いま魔裟斗選手の口からは出なかったんですけれども…」
ここで再び魔裟斗がマイクを握り、「そうですね、僕、言い忘れてしまったんですけれど、7月の試合は相手はまだ誰になるか分からないんですけれど、出来れば12月31日は今年のチャンピオンと最後の試合を、最強最後の相手とやりたいと思っています」と、7月13日(月)東京・日本武道館で開催される『K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL8-』でMAX最後の試合。そして、10月上旬に横浜アリーナの決勝戦で決まる今年のK-1MAX世界チャンピオンと、大晦日の『Dynamite!!』でラストマッチを行いたいと希望した。
これを受けて谷川代表が再びマイクを握る。
「ということです。一番強いヤツと最後に闘いたい、と。今年のチャンピオンと闘いたいという。その方向で。7月に関しましては強い選手、あるいは意味のある選手とマッチメイクしたいなと思います」
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