【空手】東京五輪の追加種目最終候補に決定
9月28日(月)東京・日本空手道会館にて、空手が野球・ソフトボール、ローラースポーツ(スケートボード)、スポーツクライミング、サーフィンとともに、2020年東京オリンピックの追加種目候補として日本オリンピック委員会(JOC)から国際オリンピック委員会(IOC)に提案されることが決まったことについて全日本空手道連盟が記者会見を行った。
東京オリンピック大会組織委員会は、開催都市に提案権が与えられている追加競技・追加種目に立候補していた26の国際競技を8競技に絞り込み、9月28日の18:30に記者会見を開き、その中から5競技を最終候補として発表した。
今回、追加種目候補として提案される空手は、これまで一般的には長く寸止めと呼ばれていたが、身体に薄いプロテクターを着けてセミコンタクトによるポイント制の試合を行っている。顔面への突きは寸前で止めるが当たってしまうことが多いため、手にはプロテクターを着ける。突き・蹴りに加えて投げ技もあり、昨年までは両手でつかんでの崩し・投げが認められていたが、今年からは片手のみとなった。
突きでの攻撃は有効=1ポイント、中段への蹴りは技あり=2ポイント、上段への蹴りは一本=3ポイント、足払い、また投げ(片手つかみのみ)で倒してからの下段突きも一本=3ポイントとなり、試合時間内に多くポイントを取った方が勝ちとなる。このルール出身の格闘家としては、総合格闘技のUFCで活躍するマチダ・リョートや堀口恭司、K-1で活躍する山崎秀晃らがいる。
WKF(世界空手連盟)という国際連盟が主体となり、国内では全日本空手道連盟(全空連)がWKFに加盟している。
今回、空手の競技は男女の組手が3階級ずつと男女の形、合計8種目が選ばれた。全空連は組手を4階級で希望していたが、1階級減という結果に。
笹川堯会長は今回の決定を受け、「まだ仮登録という気持ちでより一層努力していきます。日本の空手道が永遠にオリンピック種目として残れるように、たゆまぬ努力をしていきたいと思います」と挨拶した。
追加競技・種目は、来年2016年8月のリオデジャネイロ・オリンピック前の総会で投票によって正式に決定する。これまで3度オリンピックの正式種目の候補になりながらも、最終選考で落選した空手。今回こそ正式種目化の夢をかなえるか。
なお、記者会見には友好団体として国際空手道連盟極真会館から松井章圭館長、柔道で活躍する七戸龍の父であり全空連と交流のある国際空手道連盟社団法人極真会館の七戸康博理事長も出席した。
また、フルコンタクト空手の公式種目化を目指して活動していた全日本フルコンタクト空手道連盟・緑健児理事長は公式サイトにて「この決定にご尽力された関係各位に敬意を表しますと同時にお慶びを申し上げる次第でございます」と祝辞を述べ、「今後はフルコンタクト空手界を国際的に統括する競技連盟の編成を推進し、フルコンタクト空手の単独競技化の可能性も視野に入れながら、フルコンタクト空手の世界的価値を一層高めて参る所存でございます」と今後の方針を綴っている。
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