【UFC】トンプソンがトップランカー対決を制す、王者ローラー戦へ前進
Zuffa
「UFC Fight Night-Macdonald vs Thompson-」
2016年6月18日(土・現地時間)カナダ・オンタリオ州オタワ
TDプレース・アリーナ
▼ウェルター級 5分5R
○スティーブン・トンプソン(アメリカ/同級2位)
判定3-0 ※50-45、50-45、48-47
●ローリー・マクドナルド(カナダ/同級1位)
現在7連勝中と好調のトンプソン。空手とキックボクシングをバックグラウンドとした打撃が持ち味のファイター。MMA(総合格闘技)では2010年のデビューから13勝1敗と大きく勝ち越している。
対するマクドナルドは昨年7月に王者ロビー・ローラーとのタイトルマッチに敗れて以来、約11カ月ぶりの出場。地元カナダで迎える凱旋試合となるが、タイトルマッチ再挑戦に向けて、落とせない一戦となった。
1R、マクドナルドがタックルから素早く反転し足関節を取りに行く奇襲を見せる。会場が沸き立ち、観客の「レッツゴー・ローリー」コールがこだまする。再び、マクドナルドが足関節を狙う奇襲を仕掛けるが、トンプソンは距離を取り、冷静にかわす。
2R以降はお互いに単発の打撃を放っては離れる拮抗した展開が続く。1Rの大声援から一転、会場からは大ブーイングが起こる。4Rになると、トンプソンがスイッチしながら打撃を繰り出す。クリーンヒットには至らないが、横蹴りや廻し蹴りなど多彩な蹴り技を放つ。対するマクドナルドはトンプソンの蹴りに合わせて、パンチを放つ。しかし、両者の手数が減り始めると再び会場からはブーイング。
5R、打撃では分が悪い印象だったマクドナルドも、パンチとヒジで攻め始める。残り時間2分に差し掛かった頃、ローリーが組み付き、寝技に持ち込む。しかし、上になったトンプソンが強烈なヒジ打ちを落とすと、マクドナルドは鼻から出血。スタンドに戻ると、マクドナルドはトンプソンのパンチと蹴りのコンビネーションを前に、手数が少なくなったところで試合終了。
判定はジャッジ3者がトンプソンを支持。トンプソンが王者ロビー・ローラーへの挑戦権に大きく近づく勝利を上げた。
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▼ウェルター級 5分3R
○ドナルド・セラーニ(アメリカ)
TKO 3R 2分35秒 ※レフェリーストップ
●パトリック・コーテ(カナダ)
セラーニはキックボクシング出身ながら寝技によるフィニッシュを得意とするファイター。29勝の勝ち星のうち、5勝がKO・TKO、16勝が寝技による一本だ。
2013年から8連勝を飾り、昨年12月にUFCライト級タイトルマッチで王者ハファエル・ドス・アンジョスに挑戦するも1RでKO負けを喫した。しかし、再起戦となった前回の試合で1Rで一本勝ちし、早くも復活した。
対するコーテは現在3連勝中と好調。ブラジリアン柔術黒帯の持ち主だが、ボクシングも得意としており打撃によるフィニッシュが多い強打者だ。
1R、打ち合いからセラーニが素早いタックルでテイクダウンに成功。体勢を入れ替えて逃げようとするコーテのバックを取り、チョークを仕掛ける。これを外したコーテが今度は下からアームロックを狙うが、セラーニは立ち上がって逃れた。
2R、セラーニの強烈なローキックがコーテの足に効き始める。すると打ち合いからセラーニの鋭い左フックがコーテの顎を打ち抜いた。倒れこんだコーテに対し、追撃を試みるセラーニだが、コーテが寝技に持ち込もうとするとセラーニは立ち上がり、スタンド勝負を要求。セラーニが優位に試合を運ぶ。
3R、動きが鈍くなってきたコーテに対し、セラーニが鋭い左右のハイキックを浴びせる。防戦一方になってきたコーテの顔面に、再びセラーニの強烈な左フックがヒット。続けざまに右フックを当てたところで、コーテが倒れた。セラーニが追撃の鉄槌を浴びせたところでレフェリーストップ。
盤石の強さを見せてセラーニが2連勝を飾った。
●次ページは元プロ・アイスホッケー選手ボッセが壮絶な殴り合い
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