【ムエタイ】最高峰に異変、外国人王者が同時に4人君臨
立ち技最強格闘技と呼ばれるムエタイの二大殿堂のひとつ、ラジャダムナンスタジアム(もうひとつはルンピニースタジアム)に、500年の歴史を誇るムエタイ史上初の異変が生じている。
ラジャダムナンとルンピニーが認定するタイトルは、数多く存在するムエタイの世界タイトルの中でも最も価値があると言われており、タイ人以外の外国人選手にとってはチャンピオンになることはもとよりランキングに入ることさえ難しい、とこれまではされてきた。
実際、外国人でラジャダムナンの王座に就いたのは1978年3月に藤原敏男がKOでライト級王座を奪取したのが史上初。その後は日本人選手が5人、ブラジル人選手1人の6人が王座に就いている。
2016年6月にT-98(クロスポイント吉祥寺)がスーパーウェルター級王座を奪取し、同年10月に梅野源治がライト級王座を奪取。日本人選手が同時に2人、ラジャダムナンの王座に就いたことが話題となった。
しかし、梅野よりも前の2016年8月、ユセフ・ペットサマンムエタイ(ベルギー)が現地ラジャダムナンスタジアムでミドル級王座に挑戦し、KOで王座を奪取。ラジャダムナンのランキングに外国人王者3名が同時に名を連ねるということに。
さらに今年2月23日(現地時間)ラジャダムナンスタジアムで日本でも知られる強豪ファビオ・ピンカ(フランス)がウェルター級王座を奪取し、全13階級のうち4階級が外国人王者となった。
これは世界のレベルが上がったのか、タイのレベルが下がったのか。タイは国が以前よりも豊かになったことにより、ムエタイの競技人口が以前よりも減少しているという。タイは国技であるムエタイを世界的に広めようとインターナショナルな大会を開催したり、外国人が獲りやすい二大殿堂以外のタイトルを制定したりと普及に務めてきた背景もあり、外国人が王者になるのはむしろ喜ばしいことなのかもしれない。
日本の相撲同様、タイのムエタイも外国人選手がトップを独占する時代が来るのだろうか。
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