【ISM】生前葬開催の猪木「馬場さんと三途の川で勝負しても負けない」
「北朝鮮への対話外交、今回の訪朝の理由を語る」
スポーツ交流を政治に生かし活動する猪木氏、今回の会見では、ミサイルと核実験による危機が報じられる北朝鮮に、政府の意向に逆らって対話のために9月5日から11日まで訪朝したことにも触れた。
「今『制裁だ! 圧力だ!』という状況になっていますが、外交には対話も必要です。アメリカと北朝鮮で、振り上げた拳のどっちが高いかを競うんじゃなく、日本がそこに出て行って、対話をすればいいんじゃないかと思います」と訪朝の動機を語った。
帰国直後の羽田空港での会見や、外国人特派員協会での会見でも語ったように、最悪の事態である核戦争を避けるためには、世界唯一の被爆国である日本が平和のための対話を促進することもできるのではないか、と言う。
「今回、北朝鮮から戻ってきたら、『よく無事に帰ってこられましたね』と人から言われたんですが、スポーツ交流を通じての信頼・友好があるからこそです。自分はイラクにも、人質解放のために行って、人質と一緒に戻ってきました」
猪木氏は1990年の湾岸戦争の際に日本政府の反対を押し切ってイラクに単身乗り込み、スポーツ交流で培った人脈を活かして、人質となっていた日本人41人を解放した実績がある。
猪木氏の32回の訪朝の実績、そして対話外交が北朝鮮の振り上げた拳を抑えこむことができるか。74歳となり、生前葬まで行うこととなったが、プロレス界、格闘技界、そして政界にも、アントニオ猪木という存在は、まだまだ必要だ。
(文・稲垣収)
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