【UFC】元王者マイケル・ビスピンが現役引退を表明「今が決断の時なんだ」
ビスピンは2004年4月に総合格闘家としてプロデビュー。2006年6月にUFCとの契約を争う『TUF』トーナメントで優勝を飾り、同年12月から本戦出場を果たした。
ミドル級の実力者として頭角を現すとともに、辛辣な言葉で対戦相手を頻繁に挑発する毒舌ヒールキャラもファンの間で定着。試合の際には名前がコールされると観客から大ブーイングが起こるなど、大会を盛り上げるのには欠かせない存在となった。
デニス・カーン、秋山成勲、ブライアン・スタン、さらには元UFCミドル級王者アンデウソン・シウバといった強豪たちから勝利を上げ、迎えた2016年6月、UFC本戦デビューから10年目にして王座に初挑戦。ビスピンはルーク・ロックホールドに1RKO勝ちを収め、37歳でついにUFCミドル級の頂点に立った。
同年10月には元PRIDEウェルター級&ミドル級王者ダン・ヘンダーソンに判定勝ちし、初防衛に成功。昨年11月の2度目の防衛戦で、4年ぶりに復帰してきた元UFCウェルター級王者ジョルジュ・サンピエールに一本負けし、王座から陥落した。
だが、それからわずか21日後に、ビスピンは中国本土で初開催となった大会のメインイベントでケルヴィン・ガステラムと対戦。この試合は大会直前にアンデウソン・シウバが禁止薬物の陽性反応により欠場となり、ビスピンが代役を自ら申し出るかたちで急遽決まったものだった。メインイベント消滅の危機を救ったビスピンであったが、結果はガステラムが1R2分30秒でKO勝ち。ビスピンはキャリア初の2連敗を喫し、これが現役ラストマッチとなった。
ビスピンのプロ通算戦績は30勝9敗、このうちUFC戦績は20勝9敗。ビスピンはイギリス人として初めてUFC王者に輝いた実績と、20勝というUFCの最多勝利記録をしっかりと残し、現役生活に別れを告げることになった。
Photo by Josh Hedges/Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
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