【UFC】ロンダ・ラウジーが女性初の殿堂入り「とてつもなく大きな名誉」
ラウジーはオリンピック柔道のアメリカ代表選手として活躍。2008年の北京オリンピックでは女子70kg級で銅メダルを獲得し、アメリカの女子柔道界に初めてオリンピックのメダルをもたらした功労者でもある。
その後、総合格闘技への転向を決断し、2011年3月に24歳でプロデビュー。そのわずか1年後には、当時北米メジャーの一角を成した『Strikeforce』で、プロ5戦目にして女子バンタム級王座を獲得した。
同年12月にStrikeforce女子バンタム級が廃止されたことを受けて、ラウジーはUFCに移籍。そのまま初代UFC女子バンタム級王者の認定を受けると、ミーシャ・テイト、サラ・マクマン、キャット・ジンガーノらトップファイターの挑戦を次々と退け、2015年8月までに6度の防衛に成功してきた。
この時点でラウジーの戦績は12戦全勝と無敗。このうち9試合が一本勝ち、3試合がKO・TKO勝ちで、しかも2013年2月のテイト戦以外はすべて1R決着という、まさに無類の強さを誇っていた。
さらに、有名スポーツ誌の表紙を飾り、ハリウッド映画やテレビでも引っ張りだことなり、UFCの稼ぎ頭へと成長。その名は世界に広がり、2015年のグーグル検索ランキングでは、全世界で「最も検索された人物」で2位にランクインするほどだった。
しかし、ラウジーは勝負の世界の厳しさも知ることになる。2015年11月に迎えた7度目の防衛戦で、ラウジーはボクシング世界三階級制覇王者ホリー・ホルムに衝撃のKO負けを喫して王座から陥落。その1年後の復帰戦で現UFC女子バンタム級王者アマンダ・ヌネスに挑戦するも、完膚なきまでに叩きのめされ1Rわずか48秒でTKO負けとなった。
この試合を最後にラウジーは総合格闘技からは距離を置き、今年1月にアメリカの一大プロレス団体『WWE』と契約を結んだことを発表。今後は女子プロレスラーとしての活躍が期待されているところだ。
アメリカの有名経済誌『Forbes』が毎年発表する「世界で最も稼ぐスポーツ選手」の女性アスリート編で、ラウジーはテニスのマリア・シャラポワやウィリアムズ姉妹らそうそうたる顔ぶれの中、2016年に3位、2017年にも4位にランクイン。また、同国の一流ニュース誌『TIME』が毎年独自に選出する「世界で最も影響力のある100人」の2016年版にも名を連ねた。
彼女の存在が世界中の女性格闘家、ひいては総合格闘技という競技の地位向上に貢献したと言っても過言ではないだろう。
なお、殿堂入り式典『The 2018 UFC Hall of Fame Induction Ceremony』は、7月5日(木・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのパームス・カジノ・リゾート内パール・コンサート・シアターで執り行われる。
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