RIZINライト級GP王者・ムサエフ、母国アゼルバイジャンの紛争へ徴兵か
9月29日(火・現地時間)、RIZINライト級GP王者トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)のコーチであるルスラン・エフェンディエフは、自身のSNSで「ムサエフがアゼルバイジャン国軍に招集された」と報告した。また、ロシアメディア「SPORTS.ru」でも本日29日夕方(日本時間)にムサエフがアゼルバイジャン軍に加わったと報じている。
現在ムサエフの故国であるアゼルバイジャンは、長年の領土問題をめぐり隣国であるアルメニアと軍事衝突しており、1994年には停戦に合意したものの紛争が続いている。9月27日に再燃した大規模な戦闘では29日までに民間人を含む90人以上が死亡していると報道されている。
コーチのルスランはSNSで、ムサエフと肩を組んだツーショット写真を投稿し「本日、トフィック・ムサエフは私達の祖国を守るために、武装した軍隊から招集を受けた」と記した。
またチーム・メイトで今年2月のRIZINに初参戦したヴガール・ケラモフについては今のところ、言及されていない。
SNSでは日本のファンも「ムサエフ、無事に帰ってきてくれ」「本当にムサエフが心配」とアゼルバイジャンのRIZIN王者の身を案じる声が多く上がっている。
ムサエフはRIZINでの試合勝利後には、常にアゼルバイジャンの旗を背負い、国名を絶叫するほどの愛国者。またムサエフはRIZINの王座を獲得し、アゼルバイジャンでは国民的英雄と言ってよい存在となった。
アゼルバイジャンは徴兵制度のある国で、徴兵されれば、18ヶ月間(高等教育者は12ヶ月間)軍に所属し、除隊後に3ヶ月間の補足訓練を受けることになる。徴兵制通りの招集ならば、1年は試合に出ることは不可能になるだろう。RIZIN王者をも巻き込む紛争はいつ落ち着くのか。続報を待ちたい。
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