金原正徳がRIZINのベラトール対抗戦分析「サトシとクレベルは10回やって10回とも微差で負ける可能性」
【扇久保博正vs.堀口恭司】(※扇久保の0-3判定負け)
<試合展開>
堀口はいきなりカーフキックを当てて効かせ、試合をコントロール。カーフキックで扇久保を転倒させた堀口は、立ち上がったところへ右ストレートでダウンを奪いパウンド。
3Rは堀口が左フックでダウンを奪い、マウントを取り肩固めへ。扇久保は、これを耐えて試合終了。3-0で堀口が勝利し、3度目の対戦でも扇久保を退けた。
◎金原コメント
「これはカーフキックで勝負あったという展開でした。堀口選手のカーフキックはガードを固めて一発でダメージを与えるほどの破壊力があると思います。堀口選手と戦う場合は、このカーフキック対策が必要だと感じました」
【クレベル・コイケvs.パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ】(※クレベルの0-3判定負け)
<試合展開>
試合は極めの強いクレベルが1Rに打撃を出しながらも組みついて寝技へ持ち込むが、パトリシオがしのぐ展開に。
2Rはパトリシオが打撃を当て、3Rはクレベルが引き込みパトリシオが上から足を蹴り、パウンドや鉄槌で攻撃するなどアグレッシブさが目立つ中でパトリシオが3-0で勝利した。
◎金原コメント
「ピットブル(=パトリシオ)は、どこまでクレベルの寝技を警戒していたのか分からないですけど、実際に寝技になった時にピットブルが何かをされているという状況はなかったです。僕は、クレベルがピットブルに倒されなかったことに、むしろ驚きました。クレベル選手は、この1年で強くなっています」
【ホベルト・サトシ・ソウザvs.AJ・マッキー】(※サトシの0-3判定負け)
<試合展開>
サトシは1Rからグラウンドへ引き込み、三角絞め。マッキーは振りほどき、ジャンプしての踏みつけ攻撃。
2Rは左ハイ、左フックと攻めるマッキーにサトシも打撃で応戦。サトシがバックへ回りグラウンドに持ち込みスリーパーを狙った。
3Rはマッキーがダースチョークを仕掛けるもサトシがこれを外しギロチンへ。スタンドの打ち合いから、今度はマッキーがギロチン。サトシはこれを外し背後に回ってスリーパーを狙うも、マッキーが逃げて判定勝ちを収めた。
◎金原コメント
「これは僕も判定が分からなかったくらい難しかったです。ジェネラルシップは、すべてAJについています。判定でAJが勝ったと聞いた時にダメージがついたのかなと思ったんですけど、ジェネラルシップとアグレッシブネスはサトシ選手だと思っていました。でもジャッジを見た時に、ジェネラルシップがすべてAJについていました。伊澤星花選手とパク・シウ選手の試合についても同じように、僕の中で理解度ができていかなかった点がありました。
あとはサトシ選手がバック、ポジショニングを取って逃げられたことがないんじゃないですか。柔術を含めても、ほぼフィニッシュしていると思います。あんなにバックコントロールできても極めきれなかったというのは、判定の差以上に世界との壁を感じました。海外の人は、微差でも何でも勝ちは勝ちと考えると思います。この微差の考えは大きいものだと思っていて、クレベル選手にしてもサトシ選手にしても10回やって10回とも微差で負けてしまう可能性がある試合だったと思いました」
以上が金原のベラトールと対抗戦の分析。YouTubeチャンネルでは、さらに詳しく説明しているので、そちらもチェックしてほしい。世界との差を感じたRIZIN勢が、2023年はどんな巻き返しをしてくれるのか期待したい。
▶次ページは【フォト】AJマッキーの強烈な打撃がサトシを襲う!金原の分析動画も
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