井岡一翔、KO勝利の決め手は”内山高志の得意技”「一番効果的」（内山）

2023/12/24（日）UP
（最終更新：2024/01/01 06:09）

　12月31日（日）に行われた『WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ』（東京・大田区総合体育館）で、同級王者の井岡一翔（34＝志成）が、同級6位のホスベル・ペレス（28=ベネズエラ）に、左ボディを効かせてからの右カウンターで7R（2分44秒）KO勝利。
　試合後のインタビューで井岡は、この左ボディは、元世界王者・内山高志の得意技と同じものだったと明かした。

【フォト】これがKOの決め手になった“内山高志の得意技”だ

　井岡は序盤はぺレスの強打を被弾する場面も、3Rからは前へ出て、左ボディ、さらに右フックでぺレスの動きを止める。
　5Rには、ボディで効いた所へ、右カウンターを効かせでは、2度のダウンを奪った。

　そして7R、左ボディを効かせてからの右カウンターで3度目のダウンを奪うと、カウント10でKO勝利した。

　試合後、井岡が放送席に向かうと内山高志と内藤大助の世界王者コンビに祝福される。
　内山が「パンチの相手に、序盤から手を出していった。強かった」と称えると、内藤も「格の違いがあった、完璧な試合だった」と称賛する。

　井岡はぺレスについて「気持ちが強くて、パンチ力も強かったので、序盤から厳しい展開だった」と強敵だったと語り「オフェンス重視になると、不意にもらってしまうと倒れると思った。1回か2回効いた場面もあった」と慎重になるも効かされたと言う。

　5Rのダウンについては「コンビネーションで倒そうと思った。単発じゃなく繋いで打つパンチを意識した」とあえて一発は狙わなかったと明かす。

　ここで内山が「効いた所でも、顔ばかり狙いに行かず下上、下上と。感心した」と褒める。
　すると井岡も「内山さんの（相手が）右振ってきた時に同時の左ボディをすごい練習してた」と、内山と同じ“技”で効かせに行ったと言う。
　これは内山の現役時代のトレーナー・佐々木修平氏と共に練習してきたからだと言う。

　内山も「一番効果的だもんね。今日も結構入ってた」と見事だったと言うと、井岡も「（ボディを）打ち始めから効いていたと思う。しかし挑戦者の気持ちは強かった」と改めてぺレスを称えた。

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