【海外 極真】飛び蹴りKOで失神!瞬時に選手を守った主審の”神技”に賞賛の声「若者の命を救った」
7月8日、ブルガリア・ヴァルナにて、KWU(極真ワールドユニオン)主催の『World Cup Varna 2025』が開催された。本大会は、21歳以下の若手選手を対象とした大会であるが、その中の一戦で、選手が強烈な上段二段蹴りをヒット。相手選手は目を見開き、後頭部から倒れ込んだ。
その瞬間、日本人主審が即座に手で選手の頭をかばった。ギリギリのところでマットに頭を打ち付けるのを防ぎ、この“神技”に現地の空手家たちからは「どうしてこんなことができたのか」と驚きと賞賛の声が相次いだ。
【フォト&動画】飛び蹴りで失神KO!瞬時に選手の頭を守った日本人主審の“神技”
本大会は、14歳から21歳までの若手選手を対象とする世界大会であり、この一戦は茶帯と青帯の若者同士による激突であった。
SNSに公開された動画では、茶帯選手が怒涛のパンチ連打、さらに右ミドルキックからの空中左ハイキックという強烈な“二段蹴り”を放つ。顔面にまともに受けた青帯選手は、目が虚ろになり、そのまま後ろ向きに、受け身も取れず後頭部から倒れた。しかし、主審は即座に右手を頭の下へ差し伸べ、倒れる衝撃を和らげるように自らもしゃがみ込んだ。
倒れた選手は目を開いていたが、コートに頭を一切打ちつけずに済んだ。
この咄嗟の行動に対し、現地の空手家たちから大きな賞賛が送られた。現地にいた記者には「なぜあんなことができたんだ」「彼はすごい」「若者の命を救った」との声が多数寄せられた。
この主審は、極真拳武会ロシア支部長の藤井脩祐氏である。高校時代にはオーストラリアへ留学し、帰国後は故・廣重毅師範らの指導のもと、19歳で極真館主催の世界大会において4位入賞。翌年、21歳で全日本選手権を制し、その後も計3度の全日本選手権優勝を成し遂げた。
その後、ロシアにてロシアのインターナショナルチームとともに、人間科学に基づいた最新の技術を取り入れた練習を続け、現在ではKWU極真ワールドユニオンSENSHI最高運営責任者(COO)も務めている。
藤井氏に、この瞬時の行動について尋ねると、「廣重師範から、試合の主審は常に選手たちの安全を第一に考えること。そして、常に一歩で選手の間に割って入れる距離にいること。さらに、汗をかいていなければ、しっかりと審判をしていない証拠だと言われていました」と語り、選手と同様の心構えで主審を務めるべしという廣重師範の教えが、身体に染みついていた結果であると述べた。
今回はとくに、まだ身体が完全に出来上がっていないジュニア選手が対象であり、一歩間違えれば大事故となる危険性があった。藤井氏は主審としても、長年の鍛錬による心技体を瞬時に発揮した。まさに空手家の鑑といえるだろう。
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