【PRIDE】藤田、UFCの刺客モンソンに敗退…ソクジュがアローナをKO葬、青木はライト級GPに向け好発進
ドン・フライ、ノーガードで撃ち合うもトンプソンが打ち勝ちTKO勝利DSE
「PRIDE.34」(3P目)
2007年4月8日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始15:30 観衆=23,336人(満員)
▼第5試合 ヘビー級ワンマッチ
○ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロージャン)
TKO 1R6分23秒 ※レフェリーストップ
●ドン・フライ(アメリカ/フリー)
入場式の時からプルプルと震え、花道を歩いている時もプルプル、コールを受ける時もプルプルと震えまくるトンプソン。異常なほどの気合いは、リング上でも発揮された。フライとリング中央で、額と額を押し付けての睨み合い! あまりにも額をこすり過ぎてフライの額には早くも血が見られる。場内は大盛り上がり!
1R、ゴング&ダッシュを仕掛けたトンプソンだったが、フライは前蹴りでストッピングして左フック! これでトンプソンがダウン! すかさず殴りかかるフライだが、トンプソンが立ち上がる。トンプソンが首相撲に捕らえると、フライは片手でトンプソンの首をひきつける。そして、クリンチの状態からの殴り合い! フライVS高山戦と同じ、あの名場面の再現だ!
トンプソンがタックル、サイドポジションを奪うと、顔面へヒザ蹴りを入れていく。そしてマウントを奪い、バックマントからパンチを見舞おうとするが、フライが立ち上がる。トンプソンは首相撲に捕らえてヒザ蹴り、アッパー。これに耐えたフライは脇を差してテイクダウンを奪う。フライはフロントチョーク! 立ち上がるトンプソンはフライを押し倒し、首を捕らえられたままサイドへ。
首を引き抜いたトンプソンがパンチ、バックを奪ってフライの顔面へパンチ、鉄槌をガンガンと叩き込み、立ち上がろうとしたフライにヒザ蹴り! トンプソンが一気にフックのラッシュ! フラつきながらもフライがフックを返していき、場内はヒートアップ。
両者ノーガードで打ち合う! フライはコーナーを背にして人間サンドバッグ状態、トンプソンは打つ! 打つ! 打つ! フライがロープにもたれかかったところで、ようやくレフェリーがストップ。
勝ったトンプソンはフライに一礼、足元に座って憧れの選手に敬意を表する。フライはマイクを手にし、四方へ礼。
「日本のファン、今日起きてしまったことは皆さんをガッカリさせてしまいました。もう二度とこんなことはしません。でも、自分だけのせいではない。相手が大男で強かったからこんな結果になってしまいました。本当にすごくいい試合をトンプソンはしてくれた。正々堂々、真っ向から立ち向かってきてくれました。
榊原さん、今晩、私をこの試合に呼んでくれてありがとうございました。アメリカ、日本のファンに喜んでもらえなくてごめんなさい。世界中で喜んでいるのは、イギリスの人たちだけでしょう。榊原さん、私がここに戻ってこれたのは榊原さんのお陰です。榊原さんも戻ってきてくれますよね? だって、榊原さんが真のチャンピオンですから」と男気あるメッセージ。最後には「私も必ずここへ戻ってきます」と付け加えた。
トンプソンもマイクを握り、「ドン・フライありがとう。あなたは僕にとって憧れの選手でした。総合を始めたのはフライ選手を見てでした。フライ選手を見て誰もガッカリしてないと思います。そして榊原さん、ありがとう。アレキサンダーに14秒で負けましたが、それでも諦めずにチャンスを与えてくれたことを感謝します」とメッセージを送った。
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