【戦極】8戦中6試合が一本・KO決着!ホジャー鮮烈デビュー、ジョシュは判定勝ち
ワールドビクトリーロード
「戦極~第二陣~」
2008年5月18日(日)東京・有明コロシアム
▼第6試合 ライトヘビー級 5分3R
○ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)92.9kg
判定 3-0
●川村 亮(日本/パンクラスism)92.9kg
UFC、PRIDEで活躍した“リアル・ドンキーコング”ことランデルマンが、2006年4月23日『PRIDE GP 2006開幕戦』での中村和裕戦以来となる日本のリング(総合格闘技)に上がる。肺の破裂、感染症での大手術で生命の危機にすら直面したが、見事に復活を遂げた。対するはパンクラスのホープ川村亮。「ランデルマンがドンキーコングなら、自分はインパラ」とスピードで勝負することを宣言する。
リング中央で両者は激しく睨み合いを展開する。コーナーに戻った両者は、今にも飛び出しそうなほどの前傾姿勢で始まりのゴングを待つ。
1R、前へ出るランデルマンに川村はロープ際まで追い込まれる。ランデルマンが早い左フックからダイビングするようなタックル、あっという間にテイクダウンを奪った。バックを取るランデルマンに、川村はアームロックの体勢。しかし、ランデルマンは立ち上がろうとする川村のバックをキープし続ける。
コーナーで腕を抱えたまま立ち上がった川村だが、ランデルマンは持ち上げてテイクダウン。川村もまた立ち上がる。腕はまだアームロックの体勢に固めたままだ。ランデルマンは背後から顔面を狙ってパンチ。すると川村は前方回転から足関節へ!
体を捻って足を抜いたランデルマンは、再びバックへ回る。川村もアームロックの体勢へ。ブレイクとなる。早くも汗まみれのランデルマンへローキックを飛ばしていく川村。圧力をかけていくのは川村だが、手は出さず睨み合いのままラウンド終了。
2R、圧力をかけていくのは川村の方。両者はリング中央でグルグルと回る。ランデルマンが再びパンチからタックルに入ったが、川村はコーナーを背にしてテイクダウンを許さない。両脇を差して相手を突き放した川村が左ハイキックを放つと、ヒザがランデルマンの顔面にヒット。
川村のローキック、ランデルマンは下がっていく。タックルは川村があっさりとかわしてみせる。川村のインロー、ジリジリと圧力をかけるとランデルマンがどんどん下がっていく展開に。ここでレフェリーからランデルマンが消極性を注意される。
再開後、ランデルマンがいきなりタックル、テイクダウンしたが川村はすぐに立ち上がる。バックを奪うランデルマン、アームロックの体勢になる川村。一度離れて川村がハイキックを放ったが、これは空振りに。ランデルマンがすぐにバックを奪ったが、川村はやはりアームロックの体勢。
パンチで前に出る川村、ランデルマンもフックを放つ。どんどん前へ出つつ、右フックを振っていく川村。ランデルマンはダッキング、スウェーで下がりながら避ける。川村は前へ出てパンチを放ち、優勢な展開ではあるが、パンチはほとんど空を切った。
3R、リング中央で向かい合い、小さな円を描く両雄。ランデルマンの左ストレートに川村が右ボディストレートを合わせる。川村のローキック、右ハイキック。さらにワンツーで前へ出て行くとランデルマンがタックル、コーナーへ押し込んでいく。ガッチリと抱え込む川村、ブレイクに。
ランデルマンのジャブに川村が右ストレートを返し、ランデルマンのタックルはかわした川村が逆にタックルへ。しかし、ガブったランデルマンは顔面へヒザ蹴り、そのまま前へ出て川村の上のポジションを奪う。抑え込むランデルマン、川村は背中を見受けながら立ち上がり、気合いを入れてランデルマンを突き放す。
ランデルマンのジャブ、川村の右フック&ローキック。残り1分、川村のローにランデルマンが右フックを合わせ、川村の連打は空を切る。ランデルマンがタックル、バックを取るが川村はやはりアームロック。そして向き合ってパンチを連打して前へ出る!
川村のパンチはほとんど空を切ったが、ランデルマンは防戦一方となった。決着は今大会初の判定に委ねられた。判定は3-0でランデルマンの勝利。川村の攻勢を支持していた観客からは「えーっ!?」という声が起こった。
ランデルマンは川村に「ワンモアタイム」と再戦を約束。続いてマイクで、「アリガトウ、トーキョー! カムバックするために頑張って試合をしました。応援のEメールお願いします。今日は油断したら負けていました。それくら川村選手は強かったです。必ずもう一度闘います。ワンモアタイム! ワンモアタイム!」と、川村の善戦を称えてファンに再戦を約束した。
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