【K-1】極真カラテ世界王者テイシェイラがジャパンGP制覇!武蔵が1回戦敗退の大波乱
中迫がベルナール・アッカに快勝、極真テイシェイラはKO勝利FEG
「K-1 WORLD GP 2008 IN FUKUOKA」(4P目)
2008年6月29日(日)マリンメッセ福岡
開場13:30 開始15:00
▼第5試合 K-1 JAPAN GP2008トーナメント一回戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○中迫 強(※中迫 剛/ZEBRA 244)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)
※中迫が準決勝に進出。
お笑いコンビ「塩コショー」を解散して芸人活動にピリオドを打ち、格闘技一本に絞っての活動を開始したアッカ。「新しく生まれてくる子供のミルク代を稼ぐためにいい試合をする」とモチベーションは高い。
迎え撃つはジャパンGPの常連選手として出場を続け、1998年と2002年は準優勝、1999年と2001年は第3位になっているベテランの中迫だ。前回の試合では佐藤匠を破っている。
1R、大きく両足のスタンスを取るアッカは左右のストレート、さらにフックで一気に前に出ると飛びヒザ蹴り二連発だ。中迫の右ローには右ストレートを合わせて転倒させる。
圧力を掛けて前に出て来る中迫へ左右のフック、中迫はジャブ&ロー。
アッカは後ろ蹴りを繰り出すがこれは空振り。上段後ろ廻し蹴りも放つ。
2R、両者ともどっしりと構え、中迫がローキック、右ハイキックもヒットさせる。
アッカもローとパンチを出していくが、中迫はガードを固めて的確にローを返していく。
中迫の右ローを再三掴みに行くアッカ。中迫はコツコツと右ローを蹴り、アッカがパンチを出すと右フック。しかし、深追いはしない。圧力を掛け続ける中迫は、アッカのパンチをガードして右ストレートを返す。
3R、アッカはいきなり左右のフックを連打、中迫が打ち返してくるとアッカは組みながらのヒザ、さらにフックの乱れ打ち。
勝負をかけたアッカが打ち疲れたところで中迫が右を打ち返し、左フック。組み付くアッカ。スピードが遅くなったアッカに中迫の右アッパー、右ストレートがヒットする。
バテバテのアッカだが、バックブローを繰り出すなど、手は出し続ける。中迫は圧力を掛けつつジャブ、右ロー。アッカのパンチはしっかりガードして、ヒザ蹴りと右フック。ボディを攻められると嫌な顔をするアッカは何とか最後まで耐え、ゴングを聞いた。判定で中迫が勝利し、テイシェイラの待つ準決勝へ駒を進めた。
▼第4試合 K-1 JAPAN GP2008トーナメント一回戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
KO 1R2分18秒 ※右ヒザ蹴り
●高萩ツトム(チームドラゴン)
※テイシェイラが準決勝に進出。
極真カラテの現役世界チャンピオン、テイシェイラがジャパンGPに登場。初めてグローブを着けてのK-1デビュー戦となった4・13横浜アリーナでは、武蔵を破った実績を誇る藤本祐介を延長戦の末にKOで破り、ポテンシャルの高さを見せ付けている。今回の“本命”に挙げている関係者も多い。
対する高荻は澤屋敷純一、前田慶次郎と同門で、新空手全日本大会では佐藤匠を破った実績を持つ。
1R、右へ大きく回る高荻へいきなりパンチを打ちにいくテイシェイラ。前回よりも体を絞り、スピードが格段にアップしているようだ。高荻もフックで打ち返し、重いパンチが交錯する。テイシェイラは高荻を捕まえて顔面へのヒザ蹴り、手を離してすぐのパンチの連打でさっそくダウンを奪う。
パンチで前に出るテイシェイラに高荻の右フックがヒット。それでも怯まずに前へ出るテイシェイラ。右へ回り込んで右ローを放つ高荻にパンチで襲い掛かる。捕まえるとヒザだ。そして、高荻がフックで前に出ようとしたところをまた捕まえて、顔面へのヒザ蹴り! 2度のダウンを奪ったテイシェイラが圧勝で準決勝へ駒を進めた。
▼第3試合 K-1 JAPAN GP2008トーナメント一回戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○佐藤 匠(極真会館)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
●野田 貢(シルバーアックス)
※佐藤が準決勝に進出。
野田27歳、佐藤24歳。日本期待の新鋭同士が1回戦で激突する。野田は学生相撲から空手に転向し、正道会館で腕を磨いた。
佐藤も極真空手の全日本大会に出た選手で、二人は空手家同士という共通点があり、2006年の新空手全日本大会では準決勝で対戦もしている。その時は佐藤が勝利した(ちなみに決勝戦では高荻勉が佐藤に勝って優勝)が、今回はどうか?
1R、野田がパンチで積極的に仕掛ける。お互いにジャブからロー、野田は組み付いてくる佐藤をプッシュし、コーナーへ押し付けてラッシュ。佐藤も強気に打ち返し、野田の右ストレート、右フックが連続してヒット。たまらず組み付く佐藤。ブレイク後、佐藤も右フックを返す。
佐藤のジャブが野田のガードを突き破り、右アッパー、左フックも繰り出す。今度は野田が組み付き、離れ際にヒザとパンチ。
2R、野田がハイキックから組み付いてのヒザ。離れると佐藤が左ミドル、お互いにアッパーとフックを放ち、野田がヒザ蹴り。佐藤の右フックとアッパーが立て続けにヒット! 打ち返す野田だが、佐藤の手は止まらず連続してパンチをもらう。しかし、野田は倒れず逆に佐藤をパンチで押していくという大熱戦!
佐藤の右アッパー、右フック、右ストレートが次々と頭部を襲うが、野田はもらいながらも前に出て打ち返していく。野田の右フック、佐藤の右ローと右フック。両者とも一歩も下がらず激しい打ち合いが続く。至近距離での打ち合いといい、お互いの手数の多さといい、まるで空手の試合のようだ。
3R、野田がパンチで前に出てヒザ蹴り。またもお互いに足を止めて激しくパンチを交錯させ、その間に野田はヒザ蹴り、佐藤は右ミドル。空手の試合のようなショートの距離でパンチを打ち合う両雄、佐藤の右アッパーに野田のアゴが跳ね上がる! それでも野田は下がらず、佐藤をコーナーへ押し付けてヒザ蹴り、パンチで反撃。
佐藤もヒザ蹴りを返し、超接近戦でお互いにパンチを繰り出す。佐藤が連打すれば野田も連打、佐藤の左右フックに野田がアッパーを返す。両者最後まで一歩も下がらず、打ち合い続ける大熱戦となった。試合終了のゴングが鳴ると、全力を尽くした満足感からか、思わず抱き合う二人。判定は2-0で佐藤が勝利した。
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