【UFC】ヴァンダレイ・シウバが大激闘をKOで制す!場内総立ち
▼第3試合 ミドル級 5分3R
○岡見勇信(和術慧舟會総本部)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●へクター・ロンバード(キューバ)
岡見は日本人選手のUFC最多勝利(12勝)を誇り、タイトルマッチも経験した日本が世界に誇るトップファイター。しかし、昨年2月26日の『UFC JAPAN』ではTKOで敗れ日本での勝利を逃した。今回は「全力を尽くして勝利をもぎとる。その勝利の姿を日本のファンに見ていただきたいと思います」と勝利を誓う。ロンバードはシドニーオリンピック柔道男子73kg級にキューバ代表として出場し、MMA(総合格闘技)転向後はPRIDEに参戦。UFCでは1勝1敗の戦績を収めている。
1R、前に出るロンバードに岡見は下がりながらローを打つ。ストレートの相打ちからロンバードがパワフルな左右フック。
岡見は冷静に距離を取りながらローを放ち、片足タックルでテイクダウンを奪う。立ち上がったロンバードにはヒザ蹴り。岡見のワンツーに右フックを合わせてくるロンバード、岡見は左ミドルで応戦する。
スピードのあるパンチを放つロンバードに、岡見は片足タックルで再びテイクダウンを奪う。今度はしっかりと背中を着けさせて上に乗り、ポジションをキープ。しかし、ロンバードは立ち上がる。組み付いたままの岡見がボディへのヒザ蹴り、ロンバードは嫌がる素振りを見せる。
2R、岡見は長いリーチからのジャブで距離を取る。ロンバードは左右フック。岡見の矢のようなワンツーがヒット!
ロンバードはボディを打ち返すが、岡見はジャブを的確にヒットさせていく。岡見の左ストレートにロンバードが左フックを打ち返す。岡見はジャブを打ち続け、右ストレートを放ち、さらに片足タックルでテイクダウンを奪う。岡見はじっくりとパスガードを狙い、マウントポジションを奪う。しっかりと抑え込みながら上からパンチ、そしてヒジ打ち! 岡見が優勢のままこのラウンドを終えた。
3R、いきなり左フックで襲い掛かったロンバードがフックとアッパーを連打していく。バランスを崩す岡見になおも右フック襲い掛かるロンバード。岡見も左ストレートで応戦し、首相撲からのヒザ蹴り。続いてタックルに行ったが、ロンバードに潰されて上を奪われる! 岡見はロンバードに攻めさせず、潜り込むように片足タックル。ロンバードも必死にパンチで応戦し、テイクダウンされるのを防ぐ。しつこく片足タックルに行った岡見だが、最終的にはロンバードが再び上のポジションに。
ロンバードが立ち上がったところで岡見は片足タックル、そして立ち上がって首相撲からのヒザ蹴り。離れた岡見はタックル。これはロンバードに潰され、岡見は自分から仰向けになってロンバードが上になる。
潜り込む岡見にパンチとヒジを落とすロンバード。岡見はガードポジションでこれをしのいだ。判定は2-1と割れたが、岡見が勝利! UFCで13勝目をあげた。「申し訳ない戦い方をしてしまいましたが、勝ててよかったです」と岡見は勝利者インタビューに答えた。
▼第2試合 フェザー級 5分3R
○ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
判定3-0 ※三者とも29-28
●廣田瑞人(CAVE)
廣田は北岡悟を破って戦極(SRC)ライト級王座、菊野克紀を破ってDEEPライト級王座を奪取した日本ライト級の実力者。今回がUFCには初参戦となる。
対戦相手のヤヒーラは柔術黒帯を持ち、柔術世界選手権では3度優勝。MMA(総合格闘技)ではHERO’SやHEATなど日本の大会にも出場。UFCでは2勝1敗の戦績を収めている。
1R、プレッシャーをかけてヤヒーラを追い詰めていく廣田が左フック、ヤヒーラのタックルに廣田は倒れないで耐える。自ら寝たヤヒーラが下から廣田の腕を極めに行くが廣田は脱出。
ヤヒーラは廣田を放さず、立ち上がろうとした廣田の足にしがみついてテイクダウンを奪う。また立ち上がろうとした廣田にヤヒーラはやはり足を放さず、再び廣田を寝技に引きずり込む。
抑え込むヤヒーラはアームロック狙い。廣田は耐えて立ち上がろうとしたが、ヤヒーラにバックを奪われてしまう。ここでラウンド終了。
2R、場内に沸き起こる廣田コールに、ブラジル人観客からはブーイングが起こる。廣田がケージにヤヒーラを押し付けて左右フック。ヤヒーラはタックルで廣田を倒し、マウントを奪って肩固めの体勢に!
しばらくその体勢が続いたが、廣田は何とかディフェンスして耐え、ヤヒーラは諦めて技を解除。上からパンチを落とす。立ち上がろうとする廣田と抑え込みながらパンチを打つヤヒーラ。そのままの体勢でラウンド終了となった。
3R、前に出る廣田にヤヒーラがタックル、これは廣田が潰してヤヒーラも立ち上がる。
プレッシャーをかけて前に出る廣田が右ボディストレート、ヤヒーラのタックルもしっかりと潰してスタンドの展開に持ち込む。それでもしつこくタックルに行くヤヒーラ。廣田はテイクダウンを奪われたが立ち上がり、上になる。ヤヒーラも起き上がって上を奪うが、廣田が下からの腕十字! 大歓声が沸き起こったが、ヤヒーラは脱出してバックを奪う。
背後からスリーパーを狙うヤヒーラ。廣田は立ち上がろうとするが、ヤヒーラが上から覆い被さる。そのヤヒーラの両足を抱えてテイクダウンを奪う廣田。上になってパンチを見舞う。離れた廣田は飛びヒザ蹴り! これは不発に終わるも、タックルに来たヤヒーラの上を奪ってパンチを見舞う。廣田は立ち上がり、完全にバテたヤヒーラにパンチで襲い掛かったが、ここで試合終了。ヤヒーラの判定勝ちとなったが、場内はブーイングに包まれた。
▼第1試合 ウェルター級 5分3R
○キム・ドンヒョン(韓国)
判定3-0 ※三者とも30-27
●シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン)
DEEPで活躍し、2008年5月にUFC参戦を果たしたドンヒョンはUFCで7勝をあげている。対するシアーは2007年に修斗で王者となり、その後は戦極(SRC)でも活躍。両者とも日本でその名を知られている。シアーのセコンドには長南亮が就く。
1R、ジャブの打ち合いからサウスポーのドンヒョンが徐々に間合いを詰めていく。ドンヒョンの左ハイキックに場内が沸き、シアーは右フックを返す。
ドンヒョンはプレッシャーを与えながら前に出て、ワンツーからタックル。見事にテイクダウンを奪い、すぐにマウントポジションへ。
両腕で下から抱きつくシアーにドンヒョンはショートパンチとヒジの連打。強烈な左ヒジを落とす。立ち上がろうとしたシアーのバックに飛び乗るドンヒョン。シアーはドンヒョンを背負ったまま立ち上がり、その体勢のまま膠着したため場内からはブーイングが起こった。
2R、どっしりと構えるドンヒョンにシアーが左右フックで突っ込む。シアーの右ストレートに左ハイキックを合わせるドンヒョン。3度のタックルを連続で仕掛け、テイクダウンに成功した。サイドポジションを奪ったドンヒョンは身体を反転させたシアーのバックに回り、マウントポジションに移行。ヒジを連発するドンヒョン。抱きつくシアー。ドンヒョンは大きく振りかぶってのパンチを見舞う。
3R、長いリーチからジャブを伸ばすドンヒョンにシアーは左右フック。ドンヒョンがタックルでテイクダウンを奪うと、場内からはブーイングが起こる。ドンヒョンはマウントになり、肩固めを狙う。
抵抗するシアーにヒザ蹴りを見舞い、身体を起こすと両腕同時のヒジ打ちを落とす。さらにパンチの連打! 両手を組み合わせての鉄槌からさらにパンチを連打し場内は盛り上がる。シアーが下から引っくり返すことにチャレンジしたが、ドンヒョンはしっかり抑え込む。シアーは蹴り上げで抵抗したが、ドンヒョンが安定した戦いぶりで判定勝ち。UFC8勝目をあげた。
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