【UFC】ヴァンダレイ・シウバが大激闘をKOで制す!場内総立ち
▼プレミナリーファイト第5試合 ミドル級 5分3R
○ブラッド・タバレス(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、29-28、29-28
●福田 力(GRABAKA)
現在UFC戦績2勝2敗の福田はタバレスを迎え撃つ。福田は「打撃が強力」とタバレスを評し、「自分は2勝2敗で相手は4勝1敗。格上の選手だと思うが、日本で開催するので必ず勝ちたい。自分はレスリングをずっとやってきましたが、トータル的に戦いたいと思います」と語っている。
1R、サウスポーの福田が右ジャブを突き、タバレスは左ジャブを突く。左フックから飛び込んだ福田がタバレスを押し倒すようにしてテイクダウン。
フロントチョークから首相撲に持ち込むが、タバレスはパンチを出して離れる。パンチ中心に攻めるタバレスはワンツーを伸ばし、片手でクリンチしてのパンチも見せる。
福田が組み付くと強引に突き放すタバレス。福田のパンチには左ミドルやヒザ蹴りを合わせる。福田のパンチに怯まず右のパンチを打ち返すタバレス。福田のパンチはなかなか当たらず、タバレスが打撃戦を制したラウンドとなった。
2R、ローの蹴り合いから福田がパンチを放って組み付く。ケージに押し込む福田だが、タバレスはパンチを打って福田から離れる。タバレスのパンチをもらう福田は鼻血を出し、タバレスはボディにパンチをめり込ませる。福田はパンチをかわされ、タバレスは的確に強打をヒットさせていく。福田は首相撲からのヒザ蹴りを狙うが、すぐにタバレスの左右フック連打に突き放されてしまう。
劣勢が続く福田の顔面は血で真っ赤に染まる。タバレスはジャブをヒットさせ、右ストレート、左フックの強打。福田は前に出て左ミドルをヒットさせるが、タバレスの連打をもらって下がってしまう。タバレスのワンツーが鈍い音を出して決まり、福田はなかなか入り込むことが出来ない。
3R、パンチを出しながら前に出るタバレスに福田はローキック。タバレスはカウンターでパンチを放ち、右フックがクリーンヒット!
福田もワンツーで飛び込むが、タバレスはヒザ蹴りから右ストレートと一発で終わらずコンビネーションで反撃する。打ち合いを挑む福田のパンチはかわし、的確にパンチを当てるタバレス。
福田は左ミドルを蹴ってパンチにつなぐが、そのパンチが空を切る場面が目立つ。タバレスのペースで続くスタンドの展開。
タバレスはジャブを当て、福田がパンチで攻めてくるとカウンターを放つ待ちの戦い方に。場内からは両者を煽る歓声とブーイングが起こる。前に出てパンチを放っていった福田だが、タバレスに強打を叩き込むことが出来ず、判定で敗れた。
▼プレミナリーファイト第4試合 バンタム級 5分3R
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●ブライアン・キャラウェイ(アメリカ)
UFC戦績3勝2敗と勝ち越している水垣はレスリング出身のキャラウェイとの対戦。水垣は戦前、「戦績を見ると一本勝ちが多いので寝技系の選手なのかなという印象があります。あと、元々はフェザー級の選手(現在はバンタム級)だったので、体格差とパワー差には注意したい」とキャラウェイを評している。
1R、水垣が左右フックで仕掛けるとキャラウェイも打ち返す。水垣は上体を動かしてキャラウェイのパンチをかわす。
キャラウェイが組み付き、水垣をケージに押し込むが、水垣はテイクダウンを許さず組んだままパンチ、ヒザ蹴り、そして逆にテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がるキャラウェイがクリンチアッパー。
両者離れるとキャラウェイがジャブからタックルを仕掛けるが、水垣はすぐに立ち上がってパンチで反撃。水垣がロー、カウンターの右フック。キャラウェイのパンチに右フックを確実に合わせていく。さらに左アッパーからの右フック!
距離を取ってキャラウェイが仕掛けてくるタックルを防ぎ、すぐにパンチを打つ水垣。ラウンド終盤、キャラウェイのタックルで寝かされてバックを奪われた水垣だが、それ以上は攻めさせなかった。
2R、水垣が積極的にパンチで前に出る。飛び込んで左右フックを放ち、すぐに離れて間合いを取る。キャラウェイがパンチを打ってくると、右フックのカウンター。
しつこくタックルを仕掛けるキャラウェイに水垣は両膝を着かされるが、立ち上がって左ボディブローからの右フック。しかし、キャラウェイが右のパンチをヒットさせ、水垣ダウン! キャラウェイはすぐにフロントチョークに水垣を捕らえる! これを外した水垣だが、キャラウェイはバックからのスリーパーを狙いピンチは続く。上を奪い返そうとする水垣を抑え込むキャラウェイ。
上からヒジを落とされた水垣だが、キャラウェイを抱きかかえてラウンド終了まで耐えた。
3R、キャラウェイのローキックに左フックを合わせる水垣。左右フックで前へ出てキャラウェイを追い込む。水垣の左ボディに左フックを合わせるキャラウェイだが、水垣はすぐに右フックをフォロー。水垣の左フックでダメージを受けたキャラウェイは下がり始め、水垣が飛び込んでの左フックをヒット! キャラウェイのタックルは潰し、左フックを打ち込む。
水垣ペースで進むスタンドの展開に、キャラウェイは執拗にタックルを狙う。水垣はケージを背にし、両膝を着いてテイクダウンを防ぐ。キャラウェイは離れず組み付いたままでテイクダウンを狙うが、水垣はヒジを見舞って離れる。キャラウェイの左右フックに水垣が右フック。前に出る水垣が打ち合いを挑み、左フックがヒットしたところで試合終了。
判定は1人目が水垣、2人目がキャラウェイ、そして3人目は……水垣! 判定2-1で水垣が勝利した。勝利者インタビューを受ける水垣は男泣き。「キャラウェイ選手はプレッシャーが強くてなかなか自分の動きが出来なかったけれど、勝ててよかった」と、涙にむせびながら答えた。
▼プレミナリーファイト第3試合 ライト級 5分3R
○徳留一樹(パラエストラ八王子/パンクラスライト級2位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●クリスチアーノ・マルセロ(ブラジル)
パンクラスで活躍する徳留がUFCに初参戦。対戦相手は元シュートボクセ・アカデミーの柔術コーチで、2006年8月26日に『PRIDE武士道』で石田光洋と対戦したこともあるマルセロだ。日本人のトップバッター徳留の登場で場内には歓声が沸き起こる。
1R、徳留は前手でサウスポーのマルセロの前手を叩き落すようにして距離を取る。徳留が踏み込んでのヒザ蹴りをヒットさせるが、その直後にマルセロの右フックをもらってグラつく!
すかさずラッシュを掛けるマルセロだが、徳留も打ち合ってこのピンチを逃れた。その後もマルセロのパンチを浴びる徳留だが、徐々に落ち着きを取り戻してジャブとローで間合いを取る。
マルセロの蹴り足をすくって倒した徳留は、上からのパンチ。上をキープしてパンチを落とし続ける徳留。マルセロは鼻血を出す。パスガードを仕掛ける徳留だが、マルセロのガードは固くいいポジションは奪えない。マルセロは下からヒジ打ち、さらに蹴り上げで上体を起こした徳留の顔面を狙う。
2R、ジャブとローで距離をとって戦う徳留にマルセロはパンチで猛進。しかし、徳留がカウンターのタックルでテイクダウンを奪う! 下から徳留の動きを制してヒジを打つマルセロ。
徳留はパスガードを仕掛けるが、なかなかマルセロのガードを崩すことが出来ない。ここでブレイクがかかる。再びパンチで猛進するマルセロに徳留はヒザ蹴り、マルセロはそのまま組み付いてテイクダウンを奪う。
徳留はすぐに立ち上がり、離れることに成功。徳留の左ストレートにマルセロは右フック。両者がフックを振り回し、徳留がヒザを突き刺したところでラウンド終了。
3R、またもフックを振り回して前に出てくるマルセロに、徳留はヒザ蹴りからの右フックでダウンを奪う! すかさず上からパンチを落とす徳留。マルセロは立ち上がるとジャブと前蹴り。疲れが見えるマルセロに徳留が再び右フックをヒットさせる。下がるマルセロに徳留がフックとヒザ蹴り。
マルセロは組み付いてバックを奪うが、徳留が向き合って逆にテイクダウンを奪う! パンチを落とす徳留に、下からヒジと関節技を狙うマルセロ。徳留が上体を起こしてパンチをまとめたところで試合終了となった。判定は徳留! 見事UFCデビュー戦で勝利した。
▼プレミナリーカード第2試合 バンタム級 5分3R
○アレックス・キャセレス(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●カン・ギュンホ(韓国)
UFCの選手育成番組『ジ・アルティメット・ファイター』出身のキャセレスは、UFCマカオ大会で手塚基伸から勝利を奪っている。ギュンホはキム・ドンヒョンのチームメイトで現在3連勝中。UFCはこれがデビュー戦となる。
1R、開始すぐにギュンホが上のポジションを奪い、パンチを落としてからサイドポジションへ。キャセレスは蹴り飛ばして立ち上がるが、ギュンホはパンチの打ち合いからバックを奪い、持ち上げてキャセレスをマットに叩きつける。
再び立ち上がったキャセレスのバックを奪ってスリーパーホールドを仕掛けるギュンホだが、キャセレスが身体を反転させて上になる。
しかし、ギュンホはすぐに立ち上がってキャセレスをテイクダウン。ギュンホは両足でキャセレスの腕を挟んで反転し、上になって立ち上がる。鮮やかな技の応酬に場内からは拍手が沸き起こった。キャセレスは右のハイキックからジャンプして左ハイキック、ギュンホもワンツーを返す。スピーディーな試合展開に場内は沸く。
2R、左フックから飛びヒザ蹴りを放ったギュンホが、続くタックルでテイクダウンに成功。ギュンホがパンチを落とすとキャセレスはすぐに立ち上がる。フックの応酬はギュンホが優勢。
タックルに行ったギュンホをキャセレスが逆に倒すが、ギュンホは回転して上を奪い返す。ギュンホの鮮やかなテクニックにまたも場内から拍手が起こる。
バックを奪ったギュンホがスリーパー狙い、キャセレスは反転して上になり、パンチを落とす。ヒジ打ちを頭部に見舞うキャセレス。ギュンホはキャセレスの胴に両腕を回したまま立ち上がり、持ち上げて落としテイクダウン。
3R、キャセレスの左ミドルキックをキャッチしたギュンホが足を払って倒すが、バランスを崩してしまいキャセレスが上を奪う。フロントチョークからヒジの連打、再びフロントチョークと攻めるキャセレス。
ギュンホは上体を起こして組み付き、タックルでテイクダウンする。上のギュンホと下のキャセレスがお互いにヒジ打ち。
身体を起こしたギュンホを今度はキャセレスがタックルでテイクダウンし、上からパンチを落とす。マウントポジションを奪ったキャセレスを下からの蹴りで突き放すギュンホだが、キャセレスはすぐにパンチを落としてギュンホを立ち上がらせない。スタンドのキャセレスがパンチを見舞い、ギュンホが片足タックルを仕掛けたところで試合終了。めまぐるしく攻防を入れ替えた好試合に場内から拍手が起こり、キャセレスが判定でこの試合を制した。
▼プレミナリーカード第1試合 ウェルター級 5分3R
○イム・ヒョンギュ(韓国)
TKO 2R4分 ※パウンド
●マルセロ・ギマラエス(ブラジル)
現在5連勝中の韓国の注目ファイター・ヒョンギュと、9戦無敗で昨年7月にUFC初参戦を白星で飾ったギマラエスがオープニングを飾る。
1R、ヒョンギュがローキックとワンツーで先制。ギマラエスはタックルを繰り返すが、ヒョンギュにかわされてヒザ蹴りをもらう。左ジャブから右アッパーをヒットさせるヒョンギュ。リーチの長いヒョンギュがジャブ、ワンツー、アッパーとパンチをヒットさせる場面が目立つ。
ギマラエスは大振りのフックからタックルを狙うが、ヒョンギュの間合いに入れない。ヒョンギュがボディへの飛びヒザ蹴りを放ったところで、ギラマエスがタックルでテイクダウンに成功したが、直後にラウンドは終了した。
2R、ヒョンギュがワンツー、前蹴りで距離を取って戦うがギマラエスもジャブで応戦。ブンブンとフックを振り回し、ローを蹴るギマラエス。前に出るヒョンギュをギマラエスが両足タックルでテイクダウン!
立ち上がるヒョンギュになおも組み付いていくギマラエスだが、ヒョンギュは頭を押して離れる。
パンチで前に出るヒョンギュは左のヒザ蹴り! これがタックルに行こうとしたギマラエスの頭部にカウンターでヒットし、ギマラエスはダウン! すかさずヒョンギュがパンチを2発落としたところでレフェリーが試合を止め、ヒョンギュがTKO勝ちでUFCデビュー戦を飾った。
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