【新日本キック】ムエタイ強し、江幡兄弟の歴史的快挙ならず
eFightの「キックボクシング」特集 |
新日本キックボクシング協会
「TITANS NEOS XIV」
2013年9月16日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼トリプルメインイベント(第14試合) ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○スラチャイ・シースリヤンヨーティン(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者)
KO 4R2分12秒 ※ヒザ蹴り
●江幡 塁(伊原道場/日本バンタム級王者、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級9位/挑戦者)
※スラチャイが初防衛に成功。
ムエタイの2大殿堂のひとつラジャダムナンスタジアムが認定するダブルタイトルマッチに、双子の江幡兄弟が挑んだ。
ムエタイの軽量級は層が厚く、強豪選手がひしめいていることから“神の階級”と呼ばれている。日本人はもちろん、タイ人以外の外国人が王座に就いたことはムエタイ500年の歴史上一度もない。その偉業達成に挑戦した2人だが、まず兄の睦がムエタイの軍門に下ってしまった。
弟・塁は7月にラジャダムナンバンタム級上位ランカーを3RKOで沈め、現在19連勝中。兄の無念を晴らし、ひとつでもベルトを獲りたいところだったが……。
江幡は1Rから左ローを狙い撃ちし、ボディへのパンチとローで攻める。ヒジも放ち、スラチャイの額が大きく腫れる。
3R、江幡の右フックがヒットし、一気にラッシュ。スラチャイをダウン寸前まで追い込んだが、スラチャイもヒザで逆襲。このヒザで江幡が逆に追い込まれる。
4R、一気に前へ出てくるスラチャイがヒザ蹴りで江幡のボディを攻めまくる。そしてついに、右ヒザで江幡がダウン。続いてヒザからの右ストレートで2度目のダウンを喫し、最後は左のヒザ蹴りでマットに沈んだ。
試合後、塁は「自分たちの実力が足りなくて、ベルトに手が届きませんでした。でも、まだまだ成長できるので、前へ進んでもう一度2人でタイトルマッチをやってベルトを獲りたいと思います。まだ諦めていません」と、兄弟そろっての再チャレンジを誓った。
▼トリプルメインイベント(第13試合) ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座決定戦 3分5R
○フォンペート・チューワッタナ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級3位)
判定2-1 ※49-47、49-48、47-48
●江幡 睦(伊原道場/日本フライ級王者、ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級6位/挑戦者)
※フォンペートが新王者に。
江幡兄弟の先陣を切ったのは兄・睦。3月にラジャダムナン王座に初挑戦し、惜しくも判定で敗れている。
今回、王座決定戦を争うフォンペートは、2010年7月に睦が右ストレートでダウンを奪って判定勝ち、今年7月に塁が3RでKO勝ちしている相手であり、タイトル奪取の期待が高まっていた。
1Rと2Rは前蹴りで距離を取ろうとするフォンペートに江幡が強烈な左ロー、パンチ連打からヒジの連打。フォンペートは早くも額が大きく腫れ、江幡の力強い攻撃が目立った。
しかし3R、前のラウンドよりも距離が開いてフォンペートの蹴りが決まりだす。フォンペートの右ヒジに江幡が一瞬ガクッとなる場面も。江幡のパンチがなかなか当たらなくなる。
4R、左右ミドルを蹴っては首相撲に持ち込むフォンペート。江幡はフォンペートの右ミドル、前蹴りをまともに受けて明らかな劣勢に。
5R、フォンペートは前蹴りを多用し、江幡は首相撲にヒジで応戦するが、捕まれてコントロールされてしまった。
序盤は圧倒的に攻めた江幡だったが、後半は失速。フォンペートに主導権を握られ、フォンペートが判定2-1で勝利。江幡はまたしても惜敗で王座に手が届かなかった。
試合後、睦は「不甲斐ない試合をしてすいませんでした」と深々と頭を下げ、「絶対に倒したい気持ちがあったので焦った部分がありました。そこで狙い過ぎてしまった」と敗戦の理由を語った。
▼トリプルメインイベント(第12試合) 日本ヘビー級 3分3R
○松本哉朗(藤本/日本ヘビー級王者)
判定3-0 ※30-27、29-27、30-27
●大治ZLS(チームゼロス/J-NETWORKヘビー級3位、RISEライトヘビー級6位)
松本は昨年7月以来、約1年ぶりのホームリング出場。対する大治は今年7月に新日本キックに初参戦し、ヘビー級ランカーの嚴士鎔を1RTKOで沈めている。
1R、左ミドル、ローと蹴り分ける松本に対し、 大治は左右フックをカウンターで当てていく。
2R、パワフルなパンチを振り回す大治の前に、松本は押されてしまう。しかし、3Rに松本が左ミドルの連打。打ち合いを呼び込むと、松本が左ストレートでダウンを奪う。大治は逆転狙いのパンチで前に出るが、ロー、ミドルで寄せ付けない松本が判定勝ちした。
▼セミファイナル(第11試合) 63kg契約 3分5R
○石井達也(藤本ジム/日本ライト級王者)
判定2-0 ※49-49、49-48、49-48
●ハチマキ(PHOENIX/REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
新日本キックのライト級王者・石井とREBELSのライト級王者・ハチマキによる王者対決。団体の威信を懸けた戦いだ。
1R、サウスポーの石井は左ミドル、ハチマキは右のパンチを顔面とボディに上手く当てていく。2R、ハチマキのヒザ蹴りがローブローとなり、イエローカード。ハチマキは左右フックとヒジで前に出る。
3R、ハチマキがワンツースリーと連打、さらにボディへの右ストレート、ヒザ蹴りと攻める。しかし4R、石井が顔面前蹴りからのワンツーをクリーンヒットさせ、ハチマキを追い込む。
5R開始と同時に激しい打ち合いを展開する両者。石井が細かい連打、ハチマキはヒザ蹴り。ガムシャラに打つハチマキに対し、石井はきれいにワンツーから左ミドル。甲乙付けがたい内容だったが、僅差で石井が勝利を収めた。
▼第10試合 58.5kg契約 3分3R
○兼子ただし(伊原道場/日本フェザー級2位)
TKO 1R2分27秒
●デンサーラカーム・シットサイトーン(タイ)
▼第9試合 日本フェザー級 3分3R
○泰史(伊原道場/日本フライ級3位)
TKO 1R2分31秒
●松崎公則(STRUGGLE/WPMF日本スーパーフライ級王者)
▼第8試合 63kg契約 3分3R
○春樹(横須賀太賀/日本ライト級8位)
判定2-1 ※29-30、30-29、29-28
●ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル/日本ライト級1位)
▼第7試合 日本ミドル級 3分3R
○斗吾(伊原道場/日本ミドル級2位)
KO 1R1分8秒
●青木克眞(トーエルジム/日本ミドル級8位)
▼第6試合 日本ミドル級 3分3R
△ショーケン(山田ジム/日本ミドル級3位)
ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、29-29
△本田聖典(伊原道場新潟支部/日本ミドル級7位)
▼第5試合 日本ライト級 3分3R
○拳士浪(治政館/日本フェザー級3位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●池野 翔(TEN CLOVER GYM/J-NETWORKスーパーバンタム級9位)
▼第4試合 日本ライト級 3分3R
○福岡達也(治政館/日本ライト級4位)
KO 3R18秒
●羽立宏孝(伊原道場稲城支部/日本ライト級6位)
▼第3試合 日本ライト級 3分2R
○永澤サムエル聖光(ビクトリージム)
KO 2R1分39秒
●和己(伊原道場)
▼第2試合 日本フェザー級 3分2R
○布施木将人(藤本)
判定3-0 ※三者とも19-17
●レッガラー・リッティッシャイ(タイ/ヨックタイジム)
▼第1試合 日本ライト級 3分2R
○梅木裕介(トーエルジム)
判定3-0 ※三者とも20-19
●川崎みつや(山田ジム)
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