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【NJKF】兄は防衛、弟は奪取、宮越兄弟WBCムエタイ王者に

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2013/09/22(日)UP

eFightの「キックボクシング」特集
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▲宮越(右)の右ストレートが廣虎(左)に突き刺さる

ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)
「NJKF 2013 6th」
2013年9月22日(日)東京・後楽園ホール

▼ダブルメインイベント2 WBCムエタイ日本スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※三者とも48-47
●廣虎(ひろと/ワイルドシーサー沖縄/WPMF日本スーパーウェルター級王者、INNOVATION同級王者/挑戦者)
※宮越が2度目の防衛に成功。

 WBCムエタイ日本5大タイトルマッチのトリを飾るのは、WBCムエタイ日本スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者の宮越兄弟の兄・宗一郎は、廣虎を挑戦者に迎えて2度目の防衛戦に臨む。

 廣虎は元プロボクサーでパンチを得意とし、キックボクシングではWPMF日本スーパーウェルター級王座とINNOVATION同級王座の2冠を保持。3本目のベルトを狙って宮越に挑む。

 1Rは様子を見ていた廣虎だが、2Rが始まるとすぐに左右フック。宮越はローを的確に当てつつ、左右フックを狙う。宮越は強烈な左ミドル3連発で廣虎を追い詰める。

 3R、左ミドルを連発して宮越が主導権を握り、左ロー、右ストレートと圧倒したかに見えた次の瞬間、廣虎が飛び込んでの左フックでダウンを奪う。逆転に沸く場内。宮越はヒジで逆襲する。

 4R、右ローとワンツーで攻めまくる宮越に廣虎はヒジ。しかし、宮越の右ローで廣虎は大きくグラつく。

 5R、フックとヒジで激しく打ち合う両者。宮越は右ローでダメージを与え、廣虎はクリンチ。

 最後は両者フックで打ち合い、熱戦は終了した。

 ダウンを奪われながらも挽回した宮越が判定勝ち。マイクを持つと「最後は気持ちよくKOで終わりたかったんですが、これからもっと練習してKOで皆さんに気持ちよく帰ってもらえるように頑張ります」と挨拶した。

 試合後のリング上では、ライト級王座を奪取した弟・慶二郎と共にベルトを巻いての記念撮影に応じた。


▲宮越(右)はフットワークで動き回ってパンチを入れる

▼ダブルメインイベント1 WBCムエタイ日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○宮越慶二郎(拳粋会/挑戦者)
判定2-0 ※49-48、48-48、50-47
●水落洋祐(はまっこムエタイジム/王者)
※宮越が新王座に就く。

 宮越が水落の持つWBCムエタイ日本ライト級王座に挑戦。

 両者は昨年9月に同タイトルの王座決定戦で対戦し、この時は水落が判定勝ちしている。

 幾多の強豪をKOしてきた水落の強打が炸裂するか、それとも慶二郎がフットワークと体さばきで相手の攻撃をかわして自分が攻撃する“蝶のように舞い、ハチのように刺す”戦い方でリベンジを果たし、王座を奪取するか。

 1Rからのローの蹴り合いは2Rに入るとさらに激しさを増し、お互いに飛び込んでのパンチ。水落は左ローで宮越の奥足を攻めてパンチにつなぐ。宮越も右ハイで逆襲。

 3R、両者ともストレートを当て合い、白熱した展開に。宮越のよく伸びるパンチに、負けじと水落も右ストレート。宮越は回り込みながらパンチを出す。

 4R、水落のパンチをかわしてよく伸びるパンチを返す宮越。水落はローで足を潰し、パンチで距離を潰しにかかるが、宮越は回り込んでのパンチを当てていく。

 5R、前に出る水落とパンチで迎え撃っては回り込む宮越。水落が右ストレートを当てれば宮越も打ち返すという展開だが、宮越の方がヒット数では上回る。しかし、水落の右ローでバランスを崩す場面も。

 フルラウンド打ち合った両者は、試合終了のゴングが鳴ると同時にガッツポーズ。判定は2-0で宮越がリベンジを果たし、新王座に就いた。


▲羅紗陀(右)がヒジの連打でTKO勝ち、復帰戦を勝利で飾った

▼セミファイナル 第7試合 60kg契約 3分3R
○羅紗陀(らしゃた/キングジム/元WBCムエタイ日本ライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFスーパーフェザー級王者)
TKO 1R1分28秒 ※レフェリーストップ
●藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/WPMFスーパーフェザー級2位)

 羅紗陀は練習中に負った頭部のダメージが原因で、今回が約2年ぶりの復帰戦となる。藤牧は12年に及ぶキャリアを持つ歴戦の強者。

 1R、羅紗陀は左ミドル、左ロー。飛び込んでの左ヒジをクリーンヒットさせると連続してヒジの乱れ打ち。これで藤牧がカットされて流血。ドクターチェックが入る。

 バックリと切れた傷口から血を噴き出させながら立ち向かう藤牧だが、羅紗陀がハイキック、パンチ、ヒジ。2度目のドクターチェックでストップがかかり、羅紗陀が復活勝利を飾った。

 羅紗陀はマイクを持つと、「練習が充実していたのでリングに上がったら凄い自信で不安は全くなく、一番いい状態で試合が出来ました。また応援しに来て下さい」と笑顔を浮かべながらファンの声援に応えた。


▲加藤(右)の鋭いハイキック

▼第6試合 WBCムエタイ日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
○加藤竜二(橋本道場/王者)
TKO 1R1分28秒 ※レフェリーストップ
●山野寛之(チームドラゴン/挑戦者)
※加藤が2度目の防衛に成功。

 挑戦者TOMONORIの欠場により、王者・加藤の防衛戦の相手は山野に変更となった。山野は今回対戦する加藤を始め、元WBCムエタイ日本フライ級王者・大槻直輝、WPMF日本フライ級&元MA日本フライ級王者・勇児といった強豪を破った実績がある実力者。加藤にとってはリベンジマッチとなる。

 1R、サウスポーの加藤は身体を左右にクネらせながら上中下に蹴りを出していく。山野が不用意に前へ出てきたところへ加藤の左ミドルをフェイントしての左フックがジャストミート。山野はバッタリと倒れ、加藤が一発KOで防衛に成功した。

 加藤はマイクを持ち、「僕はフライ級で一番強いので、このベルトは返上させて下さい。スーパーフライ級でロミー・アダンザ(WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーフライ級王者)とやらせて下さい」と、2階級制覇を目指すことを宣言した。


▲劣勢だった宮元(右)が胴廻し回転蹴りでダウンを奪い、ドローに持ち込んだ

▼第5試合 WBCムエタイ日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
△宮元啓介(橋本道場/王者)
ドロー 判定0-0 ※48-48、48-48、48-48
△波賀宙也(立川KBA/NJKFスーパーバンタム級王者/挑戦者)
※宮元が初防衛に成功。

 王者・宮元が挑戦を受けるのは13勝3敗という好成績でNJKF王者になった波賀。攻撃力には定評のある宮元だが、首相撲を不得意としており、波賀はその首相撲を得意としている。

 1Rは大きな動きはなく、2Rになると波賀が首相撲からのヒザ蹴りを仕掛けて主導権を握り始める。3Rと4Rになると宮元は完全に首相撲につかまり、波賀がヒザ蹴りと崩しで優勢に立つ。

 5Rも波賀がパンチと首相撲からのヒザ蹴り、そして崩しで宮元をマットに叩きつけるなど優勢を保っていたが、宮元が起死回生の胴廻し回転蹴りでダウンを奪う。波賀はフラつきながらも前に出てパンチとヒザで攻めるが、時間切れ。判定はドローとなり、宮元の防衛となった。


▲伊東(左)が前田(右)の追撃を許さずドローに持ち込んだ

▼第4試合 WBCムエタイ日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R
△伊東拓馬(橋本道場/王者)
ドロー 判定1-1 ※49-48、47-49、49-49
△前田浩喜(CORE/NJKFバンタム級2位/挑戦者)
※伊東が初防衛に成功。

 5大タイトルマッチの口火を切るのは、王者・伊東が挑戦者にベテランのサウスポー・前田を迎えての初防衛戦。4月のNJKFで両者はノンタイトル戦で対戦し、この時は前田が判定で勝利している。

 1R、2Rともにサウスポースタイルから繰り出す前田の速い蹴りが、上中下に振り分けられて決まる。伊東はこの蹴りにあまり手が出ず、前田のパンチももらってしまう。

 しかし3R、前田優勢の中で伊東のヒジが決まり、前田は頭部をカットされて流血。4Rには伊東が傷口を狙って逆襲し、前田はドクターチェックを受ける。

 5Rは前田も手数を出して優勢を取り戻そうとするが、伊東も譲らず判定は三者三様のドロー。伊東が初防衛に成功した。


▼第3試合 65kg契約 3分3R
○テヨン(キングジム/NJKFウェルター級2位)
TKO 1R49秒 ※レフェリーストップ
●Jun Da 雷音(E.S.G/NJKFウェルター級7位)

▼第2試合 フェザー級アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○琢磨(東京町田金子ジム/NJKFフェザー級2位)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-29
●MOMOTARO(OGUNI-GYM/NJKFフェザー級4位)

▼第1試合 61kg契約 交流戦 3分3R ※ヒジなし
○智也(VERTEX)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-27
●横田 健(習志野ジム)

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