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【シュートボクシング】立ち技最強の牙城守った!“怪物くん”鈴木が優勝

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2013/11/16(土)UP

 

▲激しい打撃戦を繰り広げた高谷裕之(左)とトビー・イマダ(右)

▼第13試合 スペシャルワンマッチ MMAルール 66.5kg契約 5分3R
△高谷裕之(高谷軍団/DREAMフェザー級王者)
ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、29-29
△トビー・イマダ(アメリカ/S-cup2012世界トーナメント準優勝)

 DREAMフェザー級王者・高谷とSBの常連外国人選手でもあるMMAファイターのトビーがMMA(総合格闘技)ルールで対戦した。

 1R、パンチのプレッシャーから右ローを蹴る高谷。トビ―はそれをキャッチしてテイクダウンを狙う。一旦、距離が離れると高谷はインローと左ミドルを蹴って右フック、前蹴りとローを蹴りながら、右のパンチにつなげる。トビーもジャブを返すが、高谷は右フックを被せて、ジャブで追いかけるようにワンツーを打つ。

 トビーはパワフルな右フックで前進。高谷はジャブとローを散らしながら、ボディにパンチをまとめる。終了間際、高谷が両足タックルでテイクダウンし、トビーが立ち上がったところでラウンド終了となった。

 2R、高谷がジャブを突きながら、右ストレートと右フック。トビーはそれをブロックして右アッパーを返す。大振りのフックとアッパーで前に出ていくトビー。高谷はそこに右フックのカウンターを狙う。

 組みついたトビーが首相撲に持ち込み、高谷をロープまで押し込むと、高谷が右目尻をカットしてドクターチェックが入る。

 再開後、トビ―はワンツーで前に出る。高谷も右フックを当てて前に出ると、トビーが組みついてテイクダウンを狙う。しかし高谷がトップポジションを取ることに成功し、インサイドガードから鉄槌を落とす。トビーは体を起こしてタックルに入り、そのまま立ち上がる。

 3R、パンチと右ローで攻める高谷。トビーはワンツーから左ボディとアッパーを打って組みつく。距離が離れるとトビーがパンチで詰めてクリンチアッパー、足を払ってテイクダウンを狙うが、高谷もすぐに立ち上がる。ジャブから左アッパーを突き上げる高谷。トビーのローに右ストレートを合わせるが、トビーはパンチを振って組みつき、高谷をコーナーまで押し込む。

 ブレイク後、トビーは再び左右のパンチで突進。高谷も右ストレートを返して、両足タックルでテイクダウン。そのままサイドポジションを取った高谷が腕十字を狙うが、腕を抜いたトビーが立ち上がる。そのまま試合終了となり、判定1-0(高谷)のドローとなった。


 

▲ボクシングからSBに転向し、王者になった鈴木が引退

 先日現役引退を発表した、元ボクシング日本ミドル級&SB日本スーパーウェルター級王者・鈴木悟の引退式が行われた。鈴木はロングスパッツにグローブ姿で入場、現役時代の代名詞でもあった入場曲に合わせる高速シャドーを見せ、会場を沸かせた。

 リングではシーザー武志会長が引退式に花を添え、グローブを外した鈴木は関係者に感謝の言葉を述べると、ファンに最後のメッセ―ジを送った。

「勝っても負けても燃え尽きた時に引退すると言っていました。それがいつになるのか分からなかったのですが、4月の試合中に燃え尽きた感じがして、引退に踏み切りました。これから現役の選手として試合をすることはないですが、格闘技界に関わることがあれば携わっていきたいし、後進の育成もやっていきたいと思います」


 


▼第12試合 S-cup2013 65kg日本トーナメント準決勝
○小見川道大(吉田道場)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●西浦“ウィッキー”聡生(STGY)
※本戦は29-28(ウィッキー)、28-28、28-28

 もう一つの準決勝は小宮由紀博を投げで撃破した小見川とMASAYAからパンチでダウンを奪ったウィッキーによる総合格闘家対決となった。

 1R、サウスポーのウィッキーに対して、小見川は身体を左右に振って前に出ていく。1回戦と同じように右フックのカウンターを狙うウィッキー。小見川は距離を潰して右ストレートからパンチをまとめる。

 2R、ここも右のパンチから前に出ていく小見川。しかしウィッキーがタイミングよく右フックを当て、小見川に尻餅をつかせてダウンを奪う。再開後、小見川は組みついて投げを狙うが、自ら膝をついたウィッキーにレフェリーが注意を与える。

 3R、小見川がウィッキーの首をキャッチしてフロントチョーク。これをウィッキーが膝をついてディフェンスしたため、レフェリーはウィッキーに減点1を与える。

 さらに小見川は右フックでウィッキーを下がらせ、投げを狙う。判定は29-28(ウィッキー)、28-28、28-28で延長戦へ。

 延長R、ウィッキーが左のヒザ蹴り、小見川は右フックで飛び込む。ここでウィッキーのヒザ蹴りがローブローとなり、レフェリーはウィッキーに減点1を与える。再開後、組みついて投げを狙う小見川。ウィッキーも左右のフックを返す。右のパンチで前に出る小見川、右フックを返すウィッキーという展開で延長Rは終了。小見川が1ポイント差でウィッキーを下した。


 


▼第11試合 S-cup2013 65kg日本トーナメント準決勝
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB日本ライト級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-29
●裕樹(ANCHOR GYM/元RISEライト級王者)

 1回戦でモハン・ドラゴンにリベンジを果たした鈴木とNJKF王者・高橋誠治を秒殺KOした裕樹が準決勝で激突。

 1R、サウスポーの鈴木は右の前蹴りと左ミドル。裕樹はガードを上げて前に出て、前足へのアウトローと奥足ローを蹴る。前蹴りからパンチで前に出ていく鈴木。裕樹は奥足ローを的確に当てていく。

 2R、鈴木は顔面前蹴りとインロー。裕樹がローを蹴ると左ストレートを伸ばす。裕樹はガードを固めて奥足ローを蹴るが、鈴木が左ストレートをヒットさせる。

 裕樹が奥足ロー、鈴木が左ストレート・左フックを返す展開が続き、残り10秒で鈴木が一本背負いでシュートポイントを奪う。

 3R、ここも奥足ローを蹴る裕樹。距離を詰めてパンチを狙う鈴木という攻防が続く。ガードを固めて左フックで前に出る鈴木。組みつくと果敢に投げを狙う。裕樹も後ろに回り込んでスリーパーを狙うが極まらず。残り30秒、裕樹がハイキックを蹴り、鈴木が左ミドルを連打。そのまま試合終了となり、シュートポイントを奪った鈴木が決勝進出を決めた。

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