【シュートボクシング】マーサ、引退試合でピンサヤームの強打に散る
シュートボクシング協会
「THE LAST BOMB ナグランチューン・マーサM16引退記念試合」
2015年10月3日(土)大阪府立体育会館・第2競技場
▼第10試合 メインイベント エキスパートクラス特別ルール スーパーフェザー級
○マキ・ピンサヤーム(タイ/真樹ジムAICHI/MA日本スーパーバンタム級王者)
TKO 3R 1分52秒
●ナグランチューン・マーサM16(及川道場/前SB日本フェザー級王者)
マーサがラストマッチ。最後は自身の戦績で最も最強の相手で飾りたいという願いから、ピンサヤームに決定した。ピンサヤームはルンピニースタジアムの2階級制覇を達成し、ムエタイの年間MVPにも選出された強豪。現在は日本を主戦場としており、藤原あらし、小宮山工介ら日本を代表する選手たちに勝利してきた“日本人キラー”。2013年から1つの引き分けをはさんで11連勝中で、そのうち5KOと乗りに乗っている。
1R、軽いパンチの交差からマーサがローキックをヒットさせると、ピンサヤームはパンチから鋭いハイキックでけん制。それを紙一重でかわしたマーサは、さらに右ストレート、フック、ローで攻める。度々顔面を捉えるマーサの攻撃に、ピンサヤームが強いパンチを返しさらにコンビネーションから再び強烈なハイキックを放つと、ガード越しにも大きな破裂音が鳴り響き会場がどよめく。
しかしマーサは怯まずに力を込めたパンチからローを打ち込むと、ピンサヤームも重たいローキックを返し一進一退の攻防。
2R序盤から圧力をかけ始めたピンサヤームの強いパンチが徐々にヒットし始めるが、マーサもガードしてローキックを返し追撃を許さない。
しかし、やはりピンサヤームのパンチのヒット数が上回ってきたか。
3Rに入ると、さらに圧力を増したピンサヤームの猛攻にロープを背負う場面が多くなるマーサ。必死に攻撃を返すが、手数をさらに増したピンサヤームの強烈な左フックを浴びてたまらずダウン。
気合いで立ち上がり、ダメージの回復に努めるマーサだが、この機を逃さないピンサヤームが一気に間合いを詰め、追撃の左フックにマーサが膝から崩れ落ちたところでレフェリーが試合をストップした。
痛烈な幕引きとなったが、引退試合で強敵を相手に真っ向勝負を挑んだマーサに会場からは惜しみない拍手が沸き起こった。
【関連動画】マキ・ピンサヤームが中向にTKO 勝利した1015年7月の試合動画
▼第7試合 エキスパートクラス特別ルール 63.0kg契約
○海人(立志会館/SB日本ライト級1位)
KO 2R 2分59秒
●安保瑠輝也(SFK)
1R序盤から、長身を活かした安保のパワフルな打撃に後退を余儀なくされる海人。海人もパンチのコンビネーションを返すが、安保の力強い攻撃に上体を起こされ打撃に威力が乗らない。パンチの打ち合いでも安保の強烈な左ボディが海人の体力を徐々に削り、KOを狙う大きなパンチを海人が紙一重でかわす展開が続く。
2Rに入っても安保の勢いは止まらず、ポイントで大きく差がついたと思われたその瞬間、海人が安保のボディフックに左のショートフックを一閃。
ダウンを喫した安保がカウント8で立ち上がると、海人は一気に勝負を仕掛ける。
なんとかレフェリーのブレイクで持ちこたえた安保の顔面に、今度は強烈な前蹴りをヒットさせ、安保がたまらずダウン。レフェリーが10カウントを数え、海人が初となる大阪凱旋試合をKO勝利で飾った。
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