【ボクシング】神の左が激闘制す、山中慎介がTKO勝利でV12 日本記録に王手
<試合詳細>
挑戦者のカールソンの戦績は22勝(13KO)1敗。2011年3月のプロデビュー戦で判定負けを喫して以来負け知らずで、22連勝という選手。世界タイトルマッチは今回が初。
1R、上体を左右に振りながら右ストレートを打ってくるカールソンに、山中はボディを攻めて左ストレート。場内がドッと沸く。カールソンは思い切り右フックを振り回す。終盤に山中が左ストレートと右フックを連続ヒット。1Rから両者積極的な攻めが目立った。
2R、山中の右フックがヒットし、カールソンは後退。前に出てパンチをまとめる山中だが、カールソンもフックを打ち返す。カールソンは左目が腫れ、左目下から流血も。山中はカールソンが前に出てくるところに左を合わせる。強引に前へ出るカールソンのパンチをかわしつつ、パンチを打ち込む山中。
3R、山中の左ストレートがボディに突き刺さる。それまで前に出ていたカールソンが下がった。その後も右の顔面フェイントから左ボディストレートを突き刺す山中。カールソンは焦りからか、クリンチから山中を投げるように突き放す。
4R、カールソンの右ストレートをかわして左ストレートを打ち込む山中。前に出てくるところには左フックを合わせる。終盤にカールソンの右ストレートをもらって仰け反った山中だが、すぐに左ストレートを連打して完全に山中ペース。ここまでのオープンスコアはジャッジ1名が39-37、2名が40-36。
5R、スピードのあるジャブを放つ山中に、カールソンは上体を上下に振りながら距離を詰める。踏み込んだところへ山中の左ストレートがさく裂し、ダウンを奪う。ラッシュをかける山中が左ストレートでダウンを追加。左ボディストレートを放つ山中にカールソンは右フックをヒット。パンチを放って前へ出ていく気持ちの強さを見せる。そのカールソンの右フックをもらってしまい、山中はクリンチでピンチをしのいだ。
6R、カールソンは大きく前へ出てパンチを放つ。そこへ山中の鋭い左ストレート2連発、ダウンを奪う。立ち上がったカールソンはダウンしたとは思えないほどの元気さでアグレッシブにパンチを放って前へ出る。カールソンの伸びる右ストレートが山中を捉える。
7Rが始まってすぐに山中の左がヒットし、続く左ストレートでまたもダウンを追加。ガードを固めるカールソンに左ストレート4連発を叩き込み、タフなカールソンをついにマットに沈めた。
激闘を制した山中は、「今日もいけるぞというのがありました。相手が来た時の対処などまだまだ反省があります。(セコンドから)ジャブからと指示があってやっとKOのラウンドで自分のリズムが出たという感じでした。(相手が何度も立ってきたのは)それは想定内。過去の映像を見てもダウンしても立ち上がって来たので」と勝利者インタビューで試合を振り返る。
あとひとつと迫った最多防衛記録について聞かれると「何度も言うように、意識はしていなくて、それは皆さんが楽しんでもらえればいいです。たくさんのお客さんが来てくれたので気持ちよく試合が出来ました。お客さんが次の試合も楽しみにしてくれてその期待に応えるだけです。今日もKO勝ちすることが出来ましたが、まだまだ反省の多い試合で、次に向けてやってやるって気持ちがすぐに湧いてきました」と、試合前同様、記録は意識していないと答えた。
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