【ベラトール】バッドが先駆者クーネンにTKO勝ち、初代フェザー級女王に
Bellator MMA
「Bellator 174 -COENEN VS. BUDD-」
2017年3月3日(金・現地時間)アメリカ・オクラホマ州タッカービル ウィンスターワールドカジノ&リゾート
▼Bellator女子フェザー級王座決定戦 5分5R
○ジュリア・バッド(33=カナダ)
TKO 4R 2分42秒 ※パウンド連打
●マルース・クーネン(35=オランダ/元Strikeforce女子バンタム級王者)
Bellator女子フェザー級の初代王座を懸けて、大ベテランのクーネンと初戴冠を狙うバッドが激突した。
女子MMAのパイオニアの一人として知られるクーネンは、2000年11月のプロデビューからReMixやSMACKGIRL、修斗などの日本のリングで活躍。2009年11月からアメリカのStrikeforceに参戦し、2010年10月に女子ウェルター級王座を獲得した実績を持つ。戦績は30戦23勝7敗(KO・TKO勝ちが3回、一本勝ちが17回)。
対するバッドはムエタイ出身で、2010年10月にStrikeforceでプロデビュー。戦績は11戦9勝2敗(KO・TKO勝ちが3回、一本勝ちが1回)で、黒星は後のUFC女子バンタム級王者であるロンダ・ラウジーとアマンダ・ヌネスに喫したものだ。また、プロ3戦目では、今年2月に初代UFC女子フェザー級王座を獲得したジャーメイン・デ・ランダミーに勝利している。
1R、クーネンのローにバッドがパンチを返すと、両者はそのまま組み合いに。バッドはクーネンをケージに押し込み、抱え上げてテイクダウンに成功する。上からパンチを落とすバッドに対し、クーネンは下から腕十字や三角絞めを仕掛ける。
2R、開始早々にパンチを交錯させると、バッドが組み付き足を掛けてテイクダウン。上から押さえ込み、ヒジを落とす。クーネンは身体をよじって立ち上がろうとするが、バッドはがぶりの体勢から押し潰して再び上に。ケージ際でクーネンにパウンドを打ち込む。
3R、パンチの交換からクーネンの右ストレートがバッドの顔面にヒット。しかし、接近するとバッドはすぐに組み付いてテイクダウンを奪う。膠着するとレフェリーがスタンドの状態に戻すが、バッドはすぐにテイクダウン。ラウンド終盤にはパンチを上から連打して、優勢を印象付ける。
4R、消耗の色が濃いクーネン。早々にテイクダウンを奪われると、マウントポジションを許してしまう。顔面を両腕で覆ってガードを固めるクーネンに対し、バッドが怒涛のパンチとエルボーの雨を降らせる。これが1分半近く続いたところで、レフェリーが試合を止めた。
パイオニアを破ってBellator女子フェザー級の初代王座に就いたバッド。マイクを向けられると、「素晴らしい気分だわ。とても長い道のりだった。これほど良い気分にしてくれるものは他にないと思う。支えてくれたみんなに感謝している」と勝利を喜ぶ。
試合については、「試合前にも言ったけれど、判定決着にしたくなかった。確実に決めたかったわ。精神的に弱いと言われたから、それが私を獣のように戦わせたと思う」と振り返った。
一方、敗れたクーネンは「この試合が戦争になることは予想していたわ。でも、バッドが私を地獄に落としたわね」とコメント。この試合を最後に引退することを表明し、「ジュリア、おめでとう。素晴らしい戦いぶりだったわ」と勝者を称えてリングを後にした。
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