【修斗】宇野薫17年ぶり戴冠ならず、斎藤裕が圧倒防衛
▼セミファイナル・第7試合 フライ級 5分3R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗世界フライ級王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
●ダニー・マルティネス(アメリカ/ALLIANCE MMA)
扇久保は昨年、UFCとの契約を目指すアメリカの選手育成番組『ジ・アルティメット・ファイター』(通称TUF)に出演。世界各国の団体王者16名が参加するという豪華版トーナメントに、修斗世界フライ級王者の称号を引っさげて参戦した。優勝者に与えられるUFCフライ級王者デメトリアス・ジョンソンへの挑戦権は逃したが、準優勝の成績を収めた。今回が1年ぶりの凱旋試合となる。
対するマルティネスは、母国アメリカの様々なプロモーションで、数々の軽量級トップファイター達と凌ぎを削ってきたキャリア10年戦士。2014年から2015年にかけて参戦したUFCでは4戦1勝3敗の戦績を残している。プロ通算戦績は28戦21勝7敗。
1R、扇久保が早々にテイクダウンに成功すると、バックマウントからチョークを狙う展開に。マルティネスは懸命のディフェンスで凌ぐと、終盤にはスタンドの攻防で強烈な左フックをヒットさせる。一瞬腰が落ちた扇久保をケージに押し込み、テイクダウンを奪い返す。
2R、打撃を交錯させる両者。扇久保は右ミドルから飛び込んでテイクダウンを狙うが、マルティネスはケージを背に堪える。いったん離れると再び打撃戦となり、扇久保のフックとアッパーをマルティネスの顔面を捉える。
3R、打ち合いで両者は鼻から出血。扇久保は左の額に大きなこぶも見られる。しかし、マルティネスがパンチで打ち合おうとして来ると、扇久保は絶妙なタイミングでタックルを決めてバックを取る。マルティネスがそのまま立ち上がると、扇久保は負ぶさった状態からチョーク。渾身の力で絞め上げるが、マルティネスは苦痛の表情を浮かべながら何とか振りほどく。
いったん離れて再び打撃を交換。扇久保はマルティネスはまたもパンチに合わせて、タックルからテイクダウン。寝技で攻め込む展開となるが、マルティネスも上を取り返す場面を作るなど、粘りのディフェンスで極めさせずに試合終了となった。
両者の激闘に会場からは大きな拍手。扇久保はマルティネスの左腕を上に掲げて称える。勝敗の行方は判定となるが、バックを奪って攻め込んだ扇久保に軍配が上がった。
試合後、マイクを握った扇久保は「UFCに出たかったんですが、なぜか全然よく分からない選手が上に行ってしまいました。今、日本のフライ級の1番とか2番とか言って戦ってるようです。RIZINのオファー、いつでも待っています」とRIZIN出撃をアピールした。
▼第6試合 ストロー級 5分3R
○猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS/同級世界4位)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-27
●箕輪ひろば(総合格闘技道場STF/2016年新人王MVP/同級世界10位)
修斗のストロー級トップランカーである猿田に、プロ5戦全勝の箕輪が挑んだ。
1R、猿田がパンチから飛び込みテイクダウン。立ち上がろうとする箕輪を押さえ込みながらバックを取ってチョークを狙う。箕輪は立ち上がると両者はケージ際で組みの攻防を展開。接近戦でスペースができるとヒジ打ちを繰り出す。しかし、猿田はすぐにテイクダウンして上から強烈な鉄槌を浴びせた。
2R、打撃の交換から猿田がタックルでテイクダウン。サイドポジションから押さえ込んで鉄槌を落とす。箕輪が立ち上がるとしつこく組み付きテイクダウンを徹底。マウント、バックマウントを奪い、パウンドを連打しながらグラウンドで箕輪を圧倒する。
3Rも、箕輪がパンチで前に出て来たところへ、猿田がタックルから豪快にテイクダウンを奪う展開に。箕輪を押さえ込みながら鉄槌を落とす。終盤には立ち上がった箕輪をケージ際で抱え上げ、中央まで運んで豪快にマットに叩き落すようにテイクダウンした。
判定3-0で猿田が箕輪に完封勝利。新鋭に力の差を見せ付けた猿田だが、試合後には「まだまだ若くて良い選手です。これから頑張って欲しい」と箕輪にエール。さらに「本当は(内藤)のび太選手と戦いたかったのですが、今はいなくなってしまいました。なので、後輩の飛鳥(拳)選手、僕の喧嘩を買って下さい!」と挑戦状を叩き付けた。
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