【新日本キック】志朗がKO勝ちで世界タイトル初防衛
▼第13試合 メインイベント 日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R
○HIROYUKI(藤本ジム/同級2位/挑戦者)
判定3-0 ※三者とも50-45
●瀧澤博人(ビクトリー/日本バンタム級王者)
※ HIROYUKIが第12代王者に、瀧澤は3度目の防衛に失敗
2014年10月に日本バンタム級王座に就いた瀧澤は、今回が3度目の防衛戦。昨年は“打倒ムエタイ”を目標に掲げ、ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級の元王者と同スーパーバンタム級の現王者との2連戦に臨むも、いずれも敗れた。昨年5月のV2達成以来となる勝利を目指す。
対するHIROYUKIは2014年8月に第6代日本フライ級王座に就いた実績を持つ21歳。現在2戦連続TKO勝利中と好調で、今回2階級制覇に挑むことになった。
1Rは互いに蹴りを繰り出す探り合いから、徐々にHIROYUKIがパンチで前に出始める。終盤には瀧澤が豪快な飛びヒザ蹴りで奇襲すると、HIROYUKIもバックスピンキックを返し、会場を沸かせる。
2R、瀧澤が飛びヒザ蹴りと右ミドルを積極的に放つ。HIROYUKIはミドルをキャッチすると、すかさず右フック。一進一退の攻防が続く。
試合が動いたのは3R。至近距離での打ち合いからHIROYUKIの左アッパーと右フックが連続ヒット。ふらつく瀧澤をHIROYUKIはパンチで畳み掛ける。
持ち応えた瀧澤は4Rに入ると、なおもパンチで前に出て来るHIROYUKIに対して渾身の左ハイ。この一撃でぐらついたHIROYUKIをパンチ連打で仕留めにかかる。一気に形勢逆転かと思われたが、HIROYUKIはロープを背負いながら左右フックカウンターを返してダウンを奪う。瀧澤は立ち上がるもダメージの色が濃い。
5R、HIROYUKIの左フックで大きくぐらつく瀧澤。クリンチで凌ぐと、打ち合いを仕掛け、強烈な右アッパーをヒットさせるなど意地を見せたが及ばず。
HIROYUKIが大差の判定勝利で王座を奪取し、二階級制覇を達成。リング上でマイクを握ると、「私事ですが、妻のお腹の中に二人目の子どもがいます。少しでもカッコいい父ちゃんの姿を見せられるように、これからも頑張ります!」と喜びを言葉にした。
▼第12試合 セミファイナル 70kg契約 3分5R
○ドウアンソンポン・ナヨエイターサラ(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーウェルター級4位、ラジャダムナンスタジアム認定同級3位)
判定3-0 ※49-47、49-48、49-48
●緑川 創(藤本ジム/元日本ウェルター級王者)
元・日本ウェルター級王者の緑川は現在7戦6勝1分と好調を維持。このうち4勝がタイ人選手から上げたものだ。今回は、ルンピニーとラジャダムナンの現役上位ランカーとして活躍する強豪ドウアンソンポンと激突した。
なお、ドウアンソンポンは前日計量を950gオーバーのため、減点1からのスタートとなる。
1R開始早々、いきなりドウアンソンポンが豪快に左ミドルを叩き込み、その迫力と炸裂音に会場がどよめく。ドウアンソンポンは左のミドルとハイ、緑川は打ち終わりをパンチで狙う。
2R、パワーで押してくるドウアンソンポンに対し、緑川は果敢に距離を詰めて左右フックとアッパーをまとめる。ドウアンソンポンは離れるとミドル、接近すると上から縦ヒジを振り落とす。互いのパンチが顔面を捉えて、両者の鼻から出血が見られる。
3R以降は、ドウアンソンポンが先手先手でミドルとハイを叩き込む展開に。緑川も飛び込みながら顔面とボディにたびたびパンチをヒットさせるが、ドウアンソンポンはヒザ蹴りや打ち下ろすようなワンツーを返し、手数でも上回った。
緑川はドウアンソンポンの牙城を最後まで崩すことができず判定負け。2015年7月のレームトーン・トー.ポーンチャイ戦以来となる黒星を喫した。
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