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【RISE】那須川天心、わずか1分12秒でKO防衛

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2017/05/20(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

足を止めての打ち合いを展開した工藤(左)と森本(右)に場内熱狂

▼セミファイナル フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
△森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISEフェザー級3位)
ドロー 延長R ※三者とも10-10
△工藤政英(新宿レフティージム/前REBELS55kg級王者/RISEフェザー級4位)
※本戦の判定は29-28(森本)、28-28、28-28

 今大会の裏メインと目されていたのがこの一戦。森本は12勝のうち8勝がKO、工藤は14勝のうち10勝がKOと共に倒し屋だ。森本はパンチ、ハイキック、ヒザ蹴りと多彩な技でKOを飾り、工藤は“ボディブロー職人”と呼ばれるほどのボディブローの達人。

 1R、工藤がローとパンチで前へ出ると森本は右フックを叩きつける。工藤がグイグイと前へ出て攻撃を繰り出していったが、終盤、森本が一気に前へ出て工藤をコーナーへ追い込み、右ハイキックから右フックでダウンを奪う。工藤は足がもつれ、これで終わりかと思われるほどのダウンだったが、工藤は何とか立ち上がり、ラウンド終了のゴングに救われた。

 しかし2R、工藤は何事もなかったかのように再びパンチとローで前へ出て攻めていく。森本はヒザ蹴り、後ろ蹴りを繰り出すも手数が少なく、工藤は執拗にローを蹴っていった。

 3R、勝負に出た工藤はワンツーをヒットさせるが、森本も打ち合いに応じる。工藤が右のパンチを連続してヒットさせ、森本も打ち返すがヒット数は工藤の方が多い。両者足を止めての打ち合いを何度も繰り広げ、場内が大いに盛り上がり中、最終ラウンドが終了。工藤がダウンで失ったポイントを取り戻した形で延長戦となり、場内は大歓声に包まれた。

 延長戦が始まるといきなり殴り合う両者。工藤がここでついにボディブローを繰り出し、ヒザ蹴りも突き刺す。森本はバックハンドブローをヒットさせる。工藤のローには右ミドルで対抗する森本。

 最後まで足を止めての真正面からの打ち合いが続き、試合終了のゴングが鳴ると両者は抱き合い、そのまま力尽きて倒れて2人並んで大の字に。

 全力を出した2人に場内からは惜しみない拍手が送られ、判定はドロー。この結果にも大きな拍手と歓声が沸き起こった。

 工藤は「しんどかったけれど出し切った。森本選手は気持ちが強いからボディでは倒れないと思ってローで行きました。めっちゃ気持ちよかったです。11月のトーナメントに出させていただけるならまたぜひ再戦したい」と、やり切った表情。

 森本も「興奮して練習してきたことが出せなかったので、俺は出し切っていない。それが悔しい。俺の方が強い。でも楽しかった。機会があればまたやりたい」と、決着戦を望んだ。

 11月23日(木・祝)東京・TDCホールで10年ぶりの開催となる『DEAD OR ALIVE TOURNAMENT』(通称DoA)で、再戦は実現するか。

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