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【UFC】アリスターがファブリシオに辛勝

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2017/07/09(日)UP

 

パンチで前に出て攻めていくウィテカー(右)

▼メインイベント・第11試合 UFCミドル級暫定王座決定戦 5分5R
○ロバート・ウィテカー(ニュージーランド/UFCミドル級3位)
判定3-0 ※三者とも48-47
●ヨエル・ロメロ(キューバ/UFCミドル級1位)

前日計量で睨み合うロメロ(左)とウィテカー(右)

 当初メインイベントに予定されていた女子バンタム級タイトルマッチが、王者アマンダ・ヌネス(ブラジル)の体調不良により大会当日に中止に。急遽、セミファイナルに予定されていたウィテカーvsロメロのミドル級暫定王座決定戦がメインイベントに繰り上げられることになった。

 ロメロは40歳にしてUFCミドル級1位の実力を誇るファイター。元々はレスリングのキューバ代表として活躍し、2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得した正真正銘のトップアスリートだ。2009年12月にMMA(総合格闘技)プロデビューを果たし、現在までの通算戦績は12勝1敗(UFCでは8戦全勝)。このうち10勝がKO・TKO勝ちだ。

 対するウィテカーは2012年12月からUFCに参戦している26歳の空手出身ファイター。当初はウェルター級で試合に出場していたが、2連敗を機に2014年11月からミドル級へと転向。現在7連勝中と好調を維持する。MMA通算戦績は18勝4敗で、うち8勝がKO・TKO勝ち、5勝が一本勝ちだ。

 1R、サウスポーに構えからロメロは右の関節蹴り。ヒザ攻めを受けたウィテカーはたびたびバランスを崩す。ロメロはさらに掛け蹴りも繰り出し、ウィテカーが右フックを振るって来ると、片足タックルを合わせてテイクダウンに成功。ウィテカーはすぐに立ち上がるが、ロメロはしつこく組みにいく。

 2R、ロメロがスーパーマンパンチ、関節蹴りからのストレート、さらに飛びヒザ蹴りとバネのある攻撃を見せ、タックルからテイクダウンに成功。下になったウィテカーが返そうとすると、すかさずバックを取る。両者はそのまま立ち上がるが、組みんだまま膠着。レフェリーが両者を離して試合を再開するが、再び組み合いからロメロがウィテカーを突き倒してラウンド終了を迎える。

 3R、ロメロが拳を振りかぶったところへ、ウィテカーが絶妙なタイミングで前蹴りを突き刺す。さらにもう一発入れ、左右のパンチでロメロにケージを背負わせる。いったん離れるもウィテカーがまたもボディに前蹴りを突き刺すと、ロメロの動きが一瞬止まる。ウィテカーが持ち味の打撃で攻勢に出る。

 4R、またもロメロが拳を振りかぶったところへ、ウィテカーが今度は右ミドルを叩き込む。ロメロはすぐに組みついてバックを取るが、ウィテカーはケージ際で踏ん張りテイクダウンを許さない。いったん離れるとウィテカーはロメロの鋭いタックルを切り続け、前蹴り連発から左右フックも見舞う。

 5R、ロメロはウィテカーの左ハイを間一髪でかわすが、直後にヒザ蹴りと左フックを被弾して動きが止まる。ウィテカーは間合を取りながら前蹴り、さらに飛び込んでの左右フックでロメロを出血に追い込む。終盤にロメロは左フックを被弾してダウン。ウィテカーは上から強烈なエルボーを落として試合終了を迎えた。

正規王者ビスピン(左)が登場し、統一戦をアピールした

 勝敗の行方は判定に。3R以降は前蹴りを軸とした攻撃で優勢を保ったウィテカーが、ジャッジ3名全員の支持を受けて勝利すると共に、ミドル級暫定王座を獲得した。試合後、負傷により戦線離脱中の正規王者マイケル・ビスピンが登場。自らのベルトをマットに投げつけると、「これを取りに来いよ!すぐに会おうぜ、クソ野郎!」とウィテカーに宣戦布告した。

PHOTOS By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

●次ページ:不調の元ライト級王者ペティスが再起戦に臨む

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