【ベラトール】元UFC女子トップファイターが移籍初戦で完勝
▼ヘビー級 5分3R
○フィル・デ・フライズ(31=イギリス)
一本 1R 1分33秒 ※ギロチンチョーク
●ジェームス・トンプソン(38=イギリス)
トンプソンはかつてPRIDEにレギュラー参戦。その筋骨隆々の肉体と、開始と同時にラッシュを仕掛ける“ゴング&ダッシュ”スタイルで人気を博した。ベラトールには2014年から参戦し、1勝1敗の戦績だ。また、直近の試合出場は2015年大みそかのRIZINで、トンプソンは高阪剛に2RでTKO負け。今回は高阪戦以来、約2年ぶりの復帰戦となる。
対するフライズは2011年から2013年にかけてUFCに参戦し、2勝3敗の戦績を残しているファイター。いずれも敗れはしたが、現UFCヘビー級王者スティペ・ミオシッチやマット・ミトリオンといった強豪とのビッグマッチも経験している。今大会がベラトール初戦だ。
1R、開始早々にタックルでテイクダウンを許したトンプソンだが、ケージを背負いながら立ち上がると、なおも組んでくるフライズの足を取ってテイクダウンを奪い返しにいく。一瞬マットに尻が着くもすぐに立ち上がるフライズ。
トンプソンはしつこく腰に組みつくが、一瞬スペースができたところでフライズがすかさずチョーク。下に引き込まれた状態で首を絞め上げられたトンプソンはタップした。フライズがベラトール初陣を飾り、トンプソンの復帰戦は黒星となった。
▼メインイベント 138ポンド契約 5分3R
○マイケル・マクドナルド(26=アメリカ)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ピーター・リジェ(31=フランス)
マクドナルドは2011年から昨年までUFCに在籍。UFC初参戦から4連勝を収め、2013年にはヘナン・バラオンをバンタム級暫定王座を争うなど(マクドナルドの一本負け)、バンタム級戦線で活躍したトップファイターだ。
しかし、昨年7月にジョン・リネカーに敗れた試合を最後にUFCを自ら離脱。フリーエージェントとなりベラトールと契約を交わした。UFC戦績は6勝3敗。対戦相手のリジェはヨーロッパのプロモーションを主戦場に8勝1敗1分の好戦績を収め、こちらも今大会がベラトール初戦だ。
メインイベンターとして注目の新天地デビュー戦を迎えるはずのマクドナルドであったが、前日計量はまさかの2.6ポンド(約1.18kg)オーバー。タイトルマッチ以外の試合は1ポンド(約450グラム)までの超過が認められているが、この規定も上回っていることから、試合は138ポンド(約62.60kg)契約に変更して行われることとなった。
1R、マクドナルドが探り合いの中で右ローを当て、リジェがパンチで踏み込んだところを顔面ヒザ蹴りで狙う。終盤にはリジェが右ローにカウンターの右フックを合わせようとしたところへ、巧く組みつきテイクダウンに成功。立ち上がったリジェをケージに押し込んだまま初回を終える。
2R、回転の速いパンチを打ち合う場面が増え、リジェも右フックをヒットさせる。しかし、マクドナルドはリジェの左ミドルをキャッチすると瞬時にテイクダウン。リジェもすぐに立ち上がるが、組みの攻防からマクドナルドの下腹部にヒザ蹴りを入れてしまう。
するとブレイクから再開直後、マクドナルドが二段の飛びヒザ蹴りで強襲。被弾したリジェがたまらず下がると、マクドナルドはすぐにパンチ連打をまとめ、右アッパーも突き刺す。リジェは組みついて何とか追撃を防いだ。
3R、組みの攻防からリジェがヒザ蹴りを連打してきたところで、マクドナルドは巧く足を払ってテイクダウン。リジェはすぐにスクランブルに持ち込んで立ち上がる。なおも組み合う両者だが、マクドナルドは下に潜り込んでのタックルで再びテイクダウンを奪い、上から押さえ込み続ける。
終盤にようやく立ち上がることができたリジェだが、パンチを振るったところで再びマクドナルドの狙いすましたタックルの餌食となり万事休す。マクドナルドがジェを完封し、判定勝ちで新天地初陣を飾った。
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