【ボクシング】ヘビー級王者ワイルダーが ”キングコング” との接戦をTKOで制す「食物連鎖では俺がトップだ」
「WBC世界ヘビー級タイトルマッチ」
3月4日(現地時間3日)米ニューヨーク・バークレイズ・センター
○デオンタイ・ワイルダー(32=米国/王者)
TKO 10R 2分5秒 ※レフェリーストップ
●ルイス・オルティス(38=キューバ)
WBC世界ヘビー級王者のワイルダーは08年北京五輪ヘビー級で銅メダリスト。プロ戦績は39戦全勝(38KO)、97%の高KO率で今回が7度目の防衛戦。身長201cm、体重は97.41kgの体格を誇る。
一方、挑戦者のオルティスは元WBAヘビー級暫定王者で現WBC3位。戦績は30戦28勝(24KO)2無効試合と、こちらもプロ無敗、80%のKO率を誇る。オルティスは身長191cm、体重109.43kgと身長ではワイルダーより10cm低いが体重は12kg重い。この体格と風貌からキングコングの異名とり、勝利した時はゴリラのように胸を叩くドラミングのパフォーマンスを見せる。一発当たれば勝負が決すると言われるヘビー級、果たしてオルティスは王者に勝ちドラミングを見せられるか。
1Rからオルティスが前に圧力をかけジャブや鋭いストレートを放ちワイルダーの顔に触れる。ワイルダーは間合いを取り様子を見ながら時折パンチを返していく展開が続く。
4R、オルティスの左がワイルダーの顎を捉えたがダメージはない様子、その後もオルティスがコーナーに詰め優勢に試合を進めた。
5R、お互い見合った状態からいきなりワイルダーの右ストレートがクリーンヒット。ぐらついたオルティスに大振りの右フックを当てダウンを奪う。
7R、オルティスは後半、積極的に攻め、右フックでワイルダーをぐらつかせ、連打を浴びせる。ワイルダーはクリンチで逃れるも、再開後にもワイルダーは連打を浴び打たれ放題に。ワイルダーはダウン寸前となり、もうこれまでかと思われたがゴングに救われた。
8R、フラつきながら度々コーナーに詰められるワイルダー。距離をとって回復をはかり、打たせないようにする作戦が見て取れる。オルティスはスタミナを奪うべくボディを当てていく。
9R、回復したワイルダー。カウンターの右フックでオルティスをぐらつかせる。
10R、オルティスがワイルダーをパンチでコーナーに詰めているところにワイルダーの右フックがカウンターで入り、オルティスがぐらつく。そのダメージで動きが止まったオルティスにワイルダーは大ぶりの左右のフックを振り回しダウンを奪う。立ち上がったオルティスだが、再び右フックでぐらつかせ、最後は右アッパーでフィニッシュ。オルティスが崩れ落ちた瞬間、レフェリーが試合を止め、TKO勝利。ワイルダーが7度目の防衛に成功し、通算戦績を40戦全勝(39KO)とした。
ワイルダーは勝者コールを受ける際、オルティスのお株を奪うゴリラのドラミングの真似をして見せる。
続いて勝利者インタビューで、ヘビー級らしい迫力ある接戦を制したことについて「彼は最高の対戦相手だった。俺はあれくらいのパンチを受けても大丈夫なんだ。最高の試合ができて勝ててよかった」とコメント。
そしてピンチを招いた第7ラウンドについて「本物のチャンピオンはどうやったら反撃できるか分かっている。ここで負けるなんて思っていない。彼はいいパンチをくれたけど。そんなに致命的ではない。こっちが立て直せば反撃できるのは感じていた」と7Rは乗り越え、回復させ反撃を考えていたと語った。
3月末にはWBA・IBF世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアとWBO世界ヘビー級王者ジョセフ・パーカーによるヘビー級3団体統一戦が予定されている。ジョシュアが勝てば、ワイルダーとヘビー級史上初となる4団体統一戦も現実味が帯びてくる。 これについてワイルダーは
「タイトルを統一させる用意はできている。俺が一番危険な男だって分かっただろう。この惑星で1番だ。俺の立場を揺るがすものはいない。食物連鎖で言えば俺がトップだ」と我こそが人類最強と大風呂敷を広げた上で
「重量とかも大事だが結局ハートの強い奴が勝つ。本当に自分自身の力を信じないと勝てない。信じると結果はついてくる。自分自身の力を信じて勝ち続ける」と最強の理由は精神面であると語った。
【試合の放送】
3/5(月)夜9:00〜[WOWOWライブ]再放送
「WBC世界ヘビー級タイトルマッチ」
デオンタイ・ワイルダーvsルイス・オルティス
4/1(日)午前5時30分〜[WOWOWプライム]生中継
「世界ヘビー級3団体王座統一戦:アンソニー・ジョシュア×ジョセフ・パーカー」
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