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【ベラトール】ゲガール・ムサシが15連勝中の王者を初回TKO、ミドル級の新王座に輝く

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2018/05/25(金)UP

過激恋愛リアリティの人気者チャーマーズ(左)のチョークがしっかりと極まった

▼163ポンド契約 5分3R
○アーロン・チャーマーズ(30=イギリス)
一本 1R 1分45秒 ※ギロチンチョーク
●アッシュ・グリフィス(27=イギリス)

 チャーマーズは2014年からイギリスで放送されているMTVの過激恋愛リアリティ番組に出演したことで、その名が知られるようになった人物。昨年5月にイギリスの『BAMMA』でMMAプロデビューすると、単なる話題作りだという批判を浴びながらも一本勝ち。その後も2戦連続でKO勝ちを収め、今回は母国開催のBellator MMA記念大会にサプライズ参戦することになった。

 対戦相手のグリフィスは2013年2月にプロデビューし、戦績は4勝5敗。昨年12月のBellator MMAデビュー戦ではTKO負けしており、今回はMMAデビュー間もないチャーマーズを相手に、しっかりと差を見せつけて初白星を狙いたいところだ。

 1R、グリフィスのタックルで尻餅を着くチャーマーズ。ケージを背にした状態から立ち上がろうとするチャーマーズの顔面に、グリフィスが強烈なヒザ蹴りを入れる。チャーマーズが構わず立ち上がると、グリフィスは一気にパンチをラッシュしてフィニッシュを狙う。

 しかし、これで火が点いたか、チャーマーズは左右フック連打で応戦し、グリフィスのアゴを見事に打ち抜く。ダウンしたグリフィスに追撃の鉄槌を振り落とすチャーマーズ。グリフィスがタックルに入ってきたところで、チャーマーズはしっかりとチョークに捕らえる。グリフィスは極められた状態で立ち上がるも、タップをすることなくそのまま失神した。

 チャーマーズの一本勝ちに、観戦に訪れた番組の仲間たちとファンは大喜び。チャーマーズはBellator MMAデビュー戦を一本勝ちで飾り、プロデビューから無傷の4連勝をマークした。


デイヴィス(手前)の右ハイがヴァッセル(奥)のアゴを見事に捉え、失神KOに追い込んだ

▼ライトヘビー級 5分3R
○フィル・デイヴィス(33=アメリカ/元Bellator MMAライトヘビー級王者)
KO 3R 1分05秒
●リントン・ヴァッセル(34=イギリス)

 デイヴィスは元UFCライトヘビー級ランカーで、2015年9月からBellator MMAに参戦。翌年11月にリアム・マギリー(イギリス)を破り、同団体のライトヘビー級王座に就いた。しかし、昨年6月の初防衛戦で、同じくUFCからの移籍組であるライアン・ベイダー(アメリカ)に王座を奪われている。

 対するヴァッセルは2013年11月からBellator MMAに参戦し、2度のライトヘビー級タイトルマッチを経験している実力者だ。昨年11月に迎えた2度目のタイトルマッチはベイダーの初防衛戦であったが、TKO負けを喫して初戴冠を果たすことはできなかった。

 今後のライトヘビー級戦線を占う一戦は、序盤から打撃と組みが織り混ざる一進一退の攻防に。2R終盤にヴァッセルがタックルでテイクダウンに成功するが、デイヴィスも譲らずスクランブルに持ち込んで立ち上がる。

 3Rもパンチの交換が続く中、やや手数で上回り始めたデイヴィスが左ジャブからの強烈な右ハイ。これが見事に顔面を捉え、ヴァッセルはばたりと倒れて失神した。ベイダーへのリベンジを狙うデイヴィスが、ライトヘビー級のトップ対決をインパクト大のKOで制した。

▶︎次ページ:今大会の最速決着は11秒KO

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