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【ホーストカップ】小川翔、麻原将平との接戦制し二冠王に

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2018/05/20(日)UP

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アーネスト・ホーストジムJAPAN
「HOOST CUP KINGS NAGOYA 4」
2018年5月20日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール

麻原(左)との接戦を制した小川(右)

▼第11試合 トリプルメインイベント HOOST CUP日本スーパーライト級タイトルマッチ 3分3R延長2R
○小川 翔(OISHI-GYM/WBCムエタイ日本統一ライト級王者/挑戦者)
判定2-0 ※30-28、30-29、29-29
●麻原将平(パウンドフォーパウンド/王者)
※小川が新王者に、麻原が初防衛に失敗

 麻原と小川は5年前にホーストカップで初対決。その時は小川が2-1のスピリットデシジョンで薄氷の勝利を得ている。それだけに両者とも完全決着を胸に臨んだ一戦だった。

 最初に試合のペースを握ったのは小川の方だった。強いローキックをヒットさせ、不気味な微笑を浮かべる。麻原もワンツーやボディストレートを返していくが、試合の流れを変えるまでには至らない。

 2Rになっても、フィジカルに勝る小川は右ローで麻原を削っていく。麻原は後手に回っている感が否めない。3R、もうあとがない麻原は猛然と反撃に転じるが、小川もカウンターを合わせ白熱したシーソーゲームに。右フックを軸に最後まで攻め続けた麻原だったが、ガードの固い小川を攻略するまでには至らなかった。

 試合後、小川は細かい作戦は立てていなかったと打ち明けた。「ローが当たり出したので、それでいけると思った。試合中何度も微笑を浮かべたのは相手に恐怖心を与えるため。右フックを結構もらったけど、そこを気にせず行けたのが良かったと思う」

 これでWBCムエタイ日本統一ライト級王座と合わせ、二冠となった小川。9月には名古屋で3つ目のベルトを狙える大一番のオファーが舞い込んでいる。


上杉(右)に右フックを見舞う一刀(左)

▼第10試合 トリプルメインイベント HOOST CUP日本フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長2R
○一刀(モンスタージャパン/元RISEフェザー級王者/挑戦者)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●上杉文博(究道会館/王者)
※一刀が新王者に、上杉は防衛に失敗

 1R、いきなり強いプレスをかけてきた一刀に対して、上杉はしっかりガードして反撃のチャンスを伺う展開に。1分半過ぎ、一刀がボディストレートをヒットさせると上杉は右を返す。ラウンド終了間際、一刀は再びボディストレートを炸裂させ、場内をどよめかせる。

 2Rになると、完全に一刀のペース。上杉の右ローに合わせて右ボディストレートを打ち込んでいく。さらに上杉をロープに押し込む形で追い打ちをかける。

 3R、上杉が反撃に転じると、一刀は下がり始める。その後も上杉が右のリードパンチから前に出ると、一刀も打ち合いに応じて打撃戦に。結局、両者ともラウンド終了まで手を休めなかったので、3R終了のゴングが鳴ると、大きな拍手が沸き起こった。

 念願のホーストカップ戴冠に成功した一刀だったが、倒せなかっただけに試合内容には不満の様子。勝利が確定した瞬間にも苦笑いを浮かべながら首を傾げた。

 それでも、チャンピオンベルトを腰に巻かれると、白い歯をこぼした。
「モンスタージャパンに移籍して2戦目。1戦目は負けているので、今回は何が何でも勝ちたかった」
 年内にも大勝負に打って出るか。

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