【シュートボクシング】海人の連勝ついにストップ、現役ラジャ王者がムエタイの洗礼
▼第6試合 SB日本スーパーフェザー級王座決定戦 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
○深田一樹(31=龍生塾ファントム道場/前SB日本フェザー級王者)
判定2-0 ※50-49、49-49、50-48
●上田一哉(17=シーザージム新小岩/同級3位)
※深田が新王座に就く。
深田は2016年にSB日本フェザー級王座を獲得。昨年6月には1階級下のSB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹を制し、初防衛に成功している。今回はフェザー級王座を返上し、二階級制覇に挑む。
対する上田は、主に浅草花やしき大会(新人中心の大会)でキャリアを重ねる17歳の新鋭。戦績は6勝(2KO)6敗で今回タイトルマッチに大抜擢のチャンスを得た。
1R、サウスポーの深田に上田は右ミドルを連発。深田は左ストレートでボディを狙っていく。ブロックをしっかり固めて右ミドルを蹴っていく上田に深田はパンチを合わせに行く。
2R、上田は深田がパンチで入ってくるところを右ミドルで迎え撃ち、ワンツーから首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。このパターンで先手を取り、深田にペースを握らせない。
3R、強引に距離を詰めてパンチを打ってくる深田に上田は首相撲からのヒザ蹴りで応戦するが、深田の圧力が強まる。強引に突っ込んでくる深田に上田は消耗気味。
4R、再び右ミドルを蹴り始める上田だが、深田に左フックで入り込まれる。左フックからの組みつきを多用する深田は投げを狙い、上田がそれを阻止する展開が続く。
5R、打ち合いに来る深田に上田もワンツーを返す。飛び込むようにして徹底的にボディを攻める深田にヒザ蹴りで対抗する上田。攻め込まれて上田がコーナーやロープを背にする場面が多くなり、深田が判定勝ちで二階級制覇に成功した。
深田はマイクを持つと「今日みたいな内容だったらえらそうなこと言えないのですが、30歳超えてますがまだまだやります。もっと強くなるのでまた見に来てください」と、さらなる向上を目指すと語った。
▼第5試合 SB日本フェザー級王座決定戦 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
○笠原弘希(19=シーザージム/同級1位)
判定3-0 ※50-48、50-47、50-47
●元貴(27=DAB/同級3位)
※笠原が新王座に就く。
笠原は17戦15勝(6KO)2敗と高い勝率を誇り、9戦無敗の弟・友希とともに注目を集めている期待の新鋭。
対する元貴は33戦の戦績を誇るベテランファイター。両者は昨年6月に対戦しており、笠原が判定勝利している。1年3カ月ぶりの再戦となった。
1R、元貴は右ローを連発してよく伸びる右ストレートを放っていく。笠原はジャブと左ミドルを的確に命中させていった。
2Rは元貴がジャブを多用。すると笠原はワンツーを多用するようになる。終盤ガードの空いたところへ笠原が左フックをねじ込み、元貴がグラつく場面も。
3R、笠原が左ミドル、左のパンチでボディを攻めていく笠原。元貴がワンツーを打ち返してくると笠原はカウンターも狙う。
4R、笠原の右のパンチをもらい続けた元貴だが、中盤には逆に右ストレートを当てていく。しかし笠原にボディを攻められるとクリンチ。笠原の執拗なボディ攻めを嫌がる元貴だが、右ストレートの強打を返す。
5R、笠原は打ち合いで左フックをヒットさせると両手を広げて“来い”と挑発。元貴はその挑発に乗らず右ストレートの一発に懸けるが、元貴に左ミドルを蹴られる。
判定は3-0で笠原が勝利。19歳の若き王者が誕生した。笠原は「やっとベルトを負けました。頭が真っ白なんですが、一番はいつも応援に駆けつけてくれる皆さん、本当にありがとうございます。いつも支えてくれるお父さん、お母さん、おばあちゃん、ありがとうございます。自分が一番このベルトにふさわしく、弟にかっこいい姿を見せられるようにこれからも頑張っていきます」と感謝の気持ちをマイクで伝え、祖母と兄弟と一緒に記念撮影に収まった。
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