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【シュートボクシング】海人の連勝ついにストップ、現役ラジャ王者がムエタイの洗礼

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2018/09/15(土)UP

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シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2018 act.4」
2018年9月15日(土)東京・後楽園ホール

チャムアトーン(右)に破れ、海人(左)の連勝記録はストップした

▼第8試合 65.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R ※ヒジ打ちあり
●海人(21=TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級王者)
延長1回 判定2-0 ※10-9、10-10、10-9
〇チャムアトーン・ファイタームエタイ(29=タイ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)
※本戦の判定は49-50、50-50、50-49。

 7月と8月の『RIZIN』で2連勝を飾り、昨年6月から9連勝と破竹の快進撃を続ける海人。今回はこれまでで最強の敵を迎えた。

 チャムアトーンはムエタイ最高峰の二大殿堂ラジャダムナンスタジアムで現在スーパーライト級王座を保持し、ルンピニースタジアムでも元同級王者(現ウェルター級2位)。さらにWMC世界同級王座も保持する。戦績は159戦104勝50敗5分。過去3度来日し、日本人相手に3連勝している。

 1R、いつものようにジャブとローで距離を測っていく海人に、チャムアトーンは強烈な左右ミドルといきなり伸びてくるハイキック。場内から何度もどよめきが起こるほど強烈な蹴りだ。それでも海人は落ち着いてブロック。チャムアトーンは両手を巧みに使って海人のガードを崩し、右ヒジを叩き込む。

 2R、海人が顔面前蹴りを直撃させると、チャムアトーンは怒りの表情を浮かべてヒジを繰り出す。得意のヒザ蹴りを出し始めたチャムアトーンに海人はストレートを放つが直前でかわされる。海人のヒジが一発ヒットすると、チャムアトーンはヒザ蹴りで前へ出る。

 このラウンドが終了すると、両者は顔を近付けてのにらみ合い。場内がドッと沸く。

 3R、チャムアトーンの強烈な左右ミドルに海人はパンチからのローで応戦。チャムアトーンのハイキックにはバックハンドブローを返す。そして首相撲になるとチャムアトーンがヒジとヒザを放つ。ミドルにはボディブローを返す海人。

 4R、連打や飛び込んでのパンチなどを当てに行く海人に、チャムアトーンも右フック、右ストレートを返してくる。組み付くとチャムアトーンがヒジとヒザ。海人もヒジで対抗する。組み付いた海人にチャムアトーンはヒザ蹴りからヒジの連打。

 5R、チャムアトーンの強烈な左ミドルに海人はローとパンチの連打で応戦。チャムアトーンは“来い”と手招き。海人はボディを攻める。海人の左ボディブローには左ミドル2連発をチャムアトーンが返す。ラスト10秒でパンチのラッシュを見せた海人だが、差はつかず延長戦へ。

 海人の右ローとチャムアトーンの左ミドルの蹴り合いとなり、組むと至近距離でヒジの打ち合い。しかし、その後の首相撲でのヒザ蹴りではチャムアトーンが上回る。パンチをボディに見舞う海人だが首相撲に持ち込まれるとヒザを蹴られる。

 判定は2-0でチャムアトーンが勝利。海人の連勝がついにストップした。しかし、現役ラジャダムナン王者とほぼ互角に6R勝負した海人もまた、世界トップクラスの実力を証明したといえよう。

 試合後、海人は「何も出来ませんでした。こんなに強い人が世界にはいるんだとやってて面白かったです。試合運びで全部持って行かれました。首相撲では手も足も出ませんでした」と、潔く負けを認める。

 その上で「絶対に越えられない壁ではないと思いました。超えます。この試合を経験して自分がさらに強くなれると思いました。負けたのも連勝が途切れたのも悔しいですが、強くなれるものを感じたので、また成長できるなと思いました」と、勝ち以上に価値あるものを手にしたという。そして「強くなってまたあの人とやりたいです」とリベンジを誓った。


19歳の新鋭・西岡(右)が再延長戦を制し、村田(左)は二階級制覇ならず

▼第7試合 SB日本ライト級王座決定戦 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R 
●村田聖明(23=シーザージム/前SB日本スーパーフェザー級王者)
延長2回 判定1-2 ※10-9、9-10、9-10
〇西岡蓮太(19=龍生塾/同級1位)
※本戦の判定は三者とも50-50、延長1回の判定は9-10、10-10、10-9
※西岡が新王座に就く。

 村田は昨年9月に、第3代DEEP☆KICK王者・池上孝二との王座決定戦を制し、念願のSB王座を獲得。極真ファイターの渡辺理想、深田一樹といったトップクラスの選手を次々と撃破した。今回は日本スーパーフェザー級王座を返上しての二階級制覇に挑む。

 西岡は10勝のうち6KOという強打を誇り、若さ溢れるアグレッシブなファイトスタイルが特徴。

 1Rから右クロスと左右フックの強打を叩きつけていく西岡。鈍い音が場内に響く。村田はローで様子見か。

 2R、村田の圧力に下がったかに見えた西岡だが、村田がワンツーを放ってくると必ず右の強打を打ち返してくる。攻めにくそうな村田。

 3Rも村田のワンツーに右の強打、左右フックを返してくる西岡。打ち終わりを狙われる村田はなかなか手が出ない。西岡は細かくパンチを当てに来る。

 4R、西岡がワンツーと右アッパーをヒット。フットワークでよく動く西岡を村田はなかなか捕らえることが出来ない。終盤に村田がワンツーをヒットさせたが、西岡はすぐにその場を離れる。

 5R、やはり村田のパンチ一発に対し、2~3発をまとめて返す西岡。村田は組んでのヒザ蹴りに活路を求め、残り40秒で前に出て打ち合いを展開、西岡の右ストレートを始めとするパンチがヒットし、試合終了。

 本戦はドローとなり延長R、ローの蹴り合いとパンチの打ち合いが続く。村田は終盤パンチをヒットさせていったが、判定はまたもドロー。

 再延長R、前に出てパンチで攻める村田に西岡も打ち返す。西岡がワンツーと左フックをヒットさせていき、残り30秒で手数とヒットする数が増していった。

 勝敗は3度目の判定にゆだねられ、判定2-1で西岡が勝利。西岡は思わず涙した。「倒れるくらいのパンチを何発ももらって、最後まで僕と戦ってくれた村田選手ありがとうございました。勝つことに集中して喋ることを考えていなかったんですが、僕を育ててくれた親に感謝の気持ちを言いたいと思います。たくさんの人に支えられてこのベルトを巻けたので、ありがとうございます。これからも強くなるために精進していきます」と、西岡はマイクで語った。

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