【DEEP】北岡悟が王座陥落、武田光司が8戦無敗で新王者になりRIZIN参戦アピール
DEEP事務局
「DEEP 86 IMPACT」
2018年10月27日(土)東京・大田区総合体育館
▼第16試合 DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
●北岡 悟(38=パンクラスイズム横浜/王者)
判定0-5 ※27-30、27-30、26-30、27-29、27-30
〇武田光司(23=BRAVE/挑戦者)
※武田が第9代王座に就く。北岡は5度目の防衛に失敗。
北岡は2013年4月にDEEPライト級王座を奪取し、以後、宮崎直人、吉田善行、岡野裕城、下石康太の挑戦を退けて4度の防衛に成功。絶対王者として君臨している。今年7月に『RIZIN』でディエゴ・ブランダオンにKO負けを喫しており、今回が再起戦でもある。
その北岡に挑む武田は6歳でレスリングを始め、小学校、中学校時代に全国優勝を果たし、高校時代にはフリースタイルで三冠、グレコローマンで二冠を達成。2017年10月にプロデビューすると毎試合のようにジャーマンスープレックスで相手をぶん投げる派手な試合で7戦7勝4KOと無敗の快進撃を続けている。
1R、パンチの展開から北岡がタックルを仕掛けると、武田は付き合わずにすぐ離れる。以後も武田からタックルに行くことはなく、北岡の組みを切り続けてパンチで勝負。武田のジャブがヒットすると、北岡も右ミドルと左ローで応戦。武田はパンチに徹する。
2Rも武田は徹底してタックルを切ってのパンチ勝負。パンチの打ち合いで北岡をダウンさせ、タックルを切って立ち上がり際に顔面へ蹴りを見舞う。武田のパンチで北岡の顔面は流血で真っ赤に。北岡もフックで勝負するが、武田が冷静にジャブを当てていく。
3R、北岡は左右フックで打ち合いを挑んでいき、武田はそれに付き合わずジャブを当てていく。このまま武田ペースで終わるかと思われたが、北岡の右フックがヒットして武田がフラフラに。ダウン寸前の武田に北岡が襲い掛かり、武田も流血して両者血まみれ。
逆転KOの予感に場内は大歓声。しかし、武田は冷静にジャブを突いて体勢を立て直し、再び左右のパンチをヒットさせていく。北岡も最後まで諦めずパンチで逆転を狙っていき、血まみれの死闘の決着は判定に持ち込まれた。
判定は5-0で武田の勝利。8戦無敗のまま、北岡を破って頂点へ上り詰めた。
武田はマイクを持つと「試合まで毎日怖くて眠れなくて、一人ぼっちで泣いたこともありました。だけど応援してくれた方々、頑張ってといろいろな人が言ってくれて、強く押してくれる人たちのおかげでベルトという形になったと思います。まだまだ僕は強くなりたい」と心境を吐露。
続けて「宮田(和幸)先生が引退試合でRIZINに出るんですが、僕も年末空いています。12月、お願いします」と、リングサイドで観戦していた榊原信行RIZIN実行委員長に大みそか参戦をアピールした。
試合後、佐伯繁DEEP代表は武田をRIZINにプッシュしたいと言い、「榊原社長とも話しましたが、武田と北岡の両方の評価が高かった」と明かした。
▼第15試合 第7代DEEPバンタム級王者決定戦 5分3R
〇元谷友貴(29=フリー/初代・第3代DEEPフライ級王者)
一本 3R 4分43秒 ※チョークスリーパー
●釜谷 真(35=Honey Trap)
※元谷が第7代王座に就く。
元谷はデビューからわずか7戦目で初代DEEPフライ級王座に就き、初防衛戦は敗れたが以後は怒涛の10連勝。2014年8月にはフライ級王座も奪回した。8月のRIZINでは修斗環太平洋バンタム級王者・祖根寿麻からチョークスリーパーで一本勝ちを奪って3連勝。今回は2階級制覇を狙う。
対する釜谷は2005年デビューの大ベテランで、昨年10月にDEEPバンタム級次期王者挑戦者決定戦に挑んだがソン・ジンスに敗れ、悲願であった王座獲得のチャンスを逃した。今年4月の再起戦では得意のフロントチョークでピータ―・ベナベンテに一本勝ち、8月大会ではホープの坂巻魁斗にも勝利し、再び王座獲得のチャンスが巡って来た。
1R、釜谷のジャブに元谷は右ローで応戦、その右ローに釜谷は右ストレートを合わせていく。ジャブを突きまくる釜谷。元谷はガードを固めてジャブを額で受けながら前に出るが、ジャブに阻まれてパンチの距離に入れない展開。
2Rもジャブを突きまくる釜谷は時折、右ストレートをヒットさせていく。左ボディブローからの右ストレートのコンビネーションも連続して決まる。ここで元谷もジャブを多用し始め、ジャブの突き合いに。元谷も右をヒットさせていき、組み合いになるとテイクダウンを奪ったのは元谷。パウンドを連打していった。
3Rもジャブを突く釜谷だが、このラウンドは元谷のジャブのヒットが目立つ。しかし釜谷が右ストレートと左ボディブローをヒットさせてパンチで攻勢をしかけていくと元谷がタックルでテイクダウン。これを得意のフロントチョークで受け止めた釜谷だが、元谷は極めさせなかった。
立ち上がると再びパンチの打ち合いになる中、元谷がタックルから豪快にテイクダウン。強烈なヒジを打ち込み、バックを奪うとすかさずスリーパー。これで釜谷は無念のタップ。元谷が鮮やかな一本勝ちで激闘に終止符を打った。
2階級制覇に成功し、ベルトを巻いた元谷は「釜谷選手が強くて気持ちも折れなくて、おかげで凄くいい試合になったと思います。自分、年末が空いているので年末出たいです」とRIZIN大みそか大会への参戦をアピールした。
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