【JTA】戦う消防士・八幡直明が王座返り咲き、女子は前根奏子が連覇達成
▼A級女子組手無差別級決勝戦
●福島良菜(16=福岡筑紫野テコンドー倶楽部)
判定3-0 ※三者とも10-9
〇前根奏子(24=横浜鶴見テコンドークラブ)
女子では、主催の日本テコンドー協会でいま最も注目されている高校2年生の福島が快進撃を見せた。昨年はB級女子組手無差別級を制し、今年はA級に初出場。初戦で2014・2017準優勝の高伶香、準決勝では2012~2014年三連覇の市坪愛と歴代の強豪を破り、決勝戦へ勝ち上がった。
そこで福島の前に立ちはだかったのは、2015・2017年王者の前根。テコンドーを大学1年で始める前はクラシックバレエを学んでおり、バレエで培った柔軟性を生かした蹴りで2015年の初優勝では絶対女王として君臨していた市坪の4連覇を阻止した。
前根は身長166cm、56kg。福島は153cm、46kg。体格差から来るパワーや技のダイナミックさの差はいかんともしがたく、福島が蹴りを出すとその上空から前根の蹴りが落ちてくるという具合だ。後ろ横蹴りを中心に体格差を打破しようと奮闘する福島だったが、前根が貫録を見せつけるかのような上段回し蹴り、後ろ回し蹴りで福島を転倒させ、本戦で決着をつけた。
日本テコンドー協会・河明生会長の「連覇してこそ真の王者」の言葉通り、前根は3度目の優勝で連覇を達成。まだ24歳と若く、さらなる連覇が期待される。
また、組手では準優勝に終わったものの、福島は同日に行われた蹴武型団体戦で3連覇、男女混合A級蹴武型でも3連覇を達成し、3年連続の大会MVPを受賞した。
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